RCJ通信

RCJ通信 第50号(2023年10月4日)

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 第50号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                 2023.10.5発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】「第33回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集のご案内
【2】「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーのお申込み受付中です
【4】次回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ
【5】ESD対策教育用eラーニング〔基礎編〕〔測定編〕のご案内
【6】静電気対策Q&A(50)
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【1】「第33回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集のご案内

RCJ信頼性シンポジウムは、電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発技術者、
信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通のテーマで論文発表・
討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技術等の分野での発展に寄与
することを狙いとしています。
本シンポジウムは、静電気関連問題を中心に扱う“EOS/ESD/EMCシンポジウム”、及び
電子デバイス・電子部品の信頼性問題を中心に扱う“電子デバイス・電子部品の信頼性
シンポジウム”からなっており、今年で33回目を迎えました。
参加者には、テキスト「RCJ信頼性シンポジウム発表論文集」を配布いたします
(「電子デバイス・電子部品の信頼性シンポジウム」、「EOS/ESD/EMCシンポジウム」
の両方のシンポジウムの聴講が可能です)。

■第33回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────

開催日時:2023年11月9日(木)~11月10日(金)
場所:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/symposium

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【2】「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内

信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、より
進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の展示会
です。ご来場時の入場登録のみで展示会、ワークショップとも自由にご参加いただ
くことができます。

■第33回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────

開催日時:2023年11月9日(木)~11月10日(金)
会場:大田区産業プラザ 2階小展示場(東京都大田区南蒲田1-20-20)

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition

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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーのお申込み受付中です

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年毎に更新することになっています。
資格更新セミナーは、ESD対策技術(規格改定を含め)のリフレッシュの機会を与える
ことを目的としています。
今回は、資格有効期限が以下(1)(2)(3)の方で、資格を維持されるESDコーディネータ、
主任ESDコーディネータの方が対象です。

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(1)2023年6月30日
(2)2023年12月31日
(3)2024年6月30日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時に発行された認証書(A4判の紙の認証書で、資格登録
維持年会費を納入された後に毎年発行される認証カードとは異なります)をご確認ください。
ご自身の有効期限が不明な方は、事務局にお問い合わせください。
有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。

「第47回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時配信
いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLにアクセスしていただ
くだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソコン等があれば、
特別な設定なく受講いただけます。開催日時および会場は以下の通りです。

第47回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーのご案内
日時:2023年11月8日(金) 10:00~16:30
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
   及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2023年11月1日(金)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar

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【4】次回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ

第18回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナーは、2022年11月24、25日
(2日間)に開催いたします。
エレクトロニクス産業のあらゆる分野で、静電気管理の重要性が増しており、より
専門性と知識を有する静電気技術者の育成、社内の地位確立・向上が要請されてい
ます。
本セミナーは、ESD COORDINATORの一ランク上の主任ESD COORDINATOR の
認証を行うもので、静電気管理の国際規格である IEC61340 シリーズ規格に基づく
研修と試験を行います。

■第19回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー ────────────

日時:2023年11月16日(木)、17日(金)
場所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
対象認証クラス:主任ESD COORDINATOR
受講資格:2002年11月開催の第1回から 2021年8月開催の第39回資格認証セミナーに合格
     した RCJ ESD COORDINATOR登録者で ESD関連実務経験者(2年以上)
セミナー内容:IEC 61340シリーズ規格(静電荷拡散性能試験方法、帯電性試験方法、
     抵抗測定方法、履物の静電気特性試験方法、部品試験方法(HBM、MM)、
     静電気監査方法など)の解説及び試験
教材:上記規格(日本語訳)及びその解説書
(参加を申し込まれた方には前もってお送りします)
講師:(未定)
申込み締切:2023年11月9日(木)
 (定員に達した場合は締切前でも申込みを打ち切ります。)
定員:8名

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-director

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【5】ESD対策教育用eラーニング〔基礎編〕〔測定編〕のご案内

静電気対策を行う作業現場では、作業者の方が静電気対策の重要性を理解して作業
することが重要です。そこで日本電子部品信頼性センターでは、これら作業者の方々
が大きなコストと時間をかけずに、身近なシステムで簡単に教育を受けていただける
eラーニングの講座をご提供しています。
〔基礎編〕全7話(総視聴時間:50分)
〔測定編〕全14話(総視聴時間:150分)

ESD管理システム認証制度でも静電気対策現場での教育管理を求めており、これらの
要求を容易に満たすためにもeラーニングがお役に立ちます。

〔測定編〕では、eラーニング復習のためのテキストブックもご用意しました。

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-learning

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【7】静電気対策Q&A(50)

■イオナイザについての質問 ─────────────────────

装置の中でイオナイザの能力をCPMを使って測定すると、外に出して個別に測定した時
よりも時間が遅くなります。原因を教えてください。

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◆回答例◆

いくつか原因が考えられます。
一つは装置内とのことなのでイオナイザが送風しているイオンが直接CPMに当たっている
かどうかです。CPMに直接イオン風が届かず装置壁等に当たってからCPMにイオン風が
到達しますと、プラスマイナスのイオン同士が結合したり装置壁に吸収されたりするなど
してイオン濃度が低下します。装置壁が絶縁体でも同様に効果が低下してしまいます。
もう一つの原因として、装置内に帯電プレートをセットした際、プレートの近傍に装置壁
や装置の一部など物体が接近していると本来20pfと設定されているプレートの静電容量が
近接物による合成容量で20pf以上に増えてしまいます。静電容量が大きくなったプレート
に1000Vの電圧を印加すると本来の電荷量よりも多くの電荷を蓄えることになるので減衰
時間の設定を1000Vから100Vと見かけは同じ試験をしているようでもイオナイザが消化す
る電荷量は多くなっていることで減衰時間は遅くなります。
もう一つは装置内の冷却ファンなどによる気流が考えられます。装置内を流れる気流が
イオナイザの風を歪曲させてプレートに届かないようにしていると減衰時間は長くなり
ます。先に挙げたイオン風がどこかに当たってからプレートに当たっている状況(除電
すべき場所の状況)と装置内の気流がイオン風を歪曲させて減衰時間が長くなっている
状況は帯電物の除電が正しくできていないことを表していますので、イオナイザの設置
場所や装置内の気流などを確認して効果的な静電気除去ができるように設定してください。