ESDC会報
RCJ ESD COORDINATOR会報
(一財)日本電子部品信頼性センター
RCJ ESD COORDINATOR会報発刊にあたって
RCJ ESD COORDINATOR資格認証制度は、2002年11月に第1回の認証セミナーを実施して以来、2007年10月のセミナーで、12回を数え、順調に有資格者が増加してきました。
本制度の開始に当たっては、半導体を中心とするエレクトロニクス業界より、日本全体としてESD管理技術の向上と資材提供者を含めたESD管理に関する共通認識の醸成の要望があったことにあります。そのためには、個人の技術力向上と、ESD管理に携わる人々の用語等を含めた認識共有が必要と考えました。ちょうどその時期(1998年~1999年)にESD管理の基礎となるIEC TS(TR)規格(IEC (TR) 61340-5-1:1998静電気現象からの電子デバイスの保護-一般要求事項、IEC(TS) 61340-5-2:1999静電気現象からの電子デバイスの保護-ユーザカイド)が発行されました。ESD管理技術の基礎となるこれらの規格は、IEC規格で世界共通の規格であり、内容も豊富で、日本に普及すべきと考えました。そのような背景で本制度は、2002年に開始しました。本制度の目的は、ESD管理技術を習得したESD COORDINATORを養成するもので、その基準となる規格がIEC 61340-5-1、5-2です。また、広く技術を広めたいという目的で、資格取得のハードルを高くせず、セミナー日数を多くとらず、試験問題も平易にしました。但し、より専門知識を習得したESD COORDINATORの養成も必要ということで、主任ESD COORDINATOR資格も設けました。
2002年の制度開始以来、5年が経過しましたが、予想以上にESD COORDINATOR(ESDC)取得希望者が多く、現在は、ESDC取得者が約1400名、主任ESDC取得者が80名に達しました。このような多人数の制度を維持してくのに、費用を要することから、2006年からESD COORDINATOR取得者の方に、年会費をお支払い頂くようにお願いしました。その中で、情報共有として会誌発行のご要望があり、今回会誌を発行することに致しました。まだ十分な内容とはいきませんが、今後充実して いく予定ですので、皆様のご支援・ご協力をお願い致します。
平成20年3月
RCJ ESD COORDINATOR資格認証専門員会
はじめに
RCJ ESD COORDINATOR会報(以下、会報と略します)は、正規RCJ ESD COORDINATOR(以下、ESDCと略します)の為のものです。従って、会報を読むためには、パスワードが必要となります。また、著作権保護の為、会報掲載の記事や報告等は、印刷などについても制限したものがあります。これは、主に、掲載にご協力を頂いた組織や機関などの為に、行うものなので、ご了承下さい。
今後の掲載予定は、
- RCJに寄せられたESDCの皆さんからの質問に対する回答
- ESDAのWebサイトに掲載されている「ESD Fundamentals」の翻訳
- ESDに関係するMIL規格の概略
等です。
なお、会報発行は、原則として毎月第1週に発行し、RCJ WEBに掲載します。但し、ESD Fundamentals等の連載については、1ヶ月毎に更改しますが、その他の記事は変更無しで掲載する場合があります。また、連載記事は、原則として更新毎に前掲載記事を削除します。
この会報の無断複写は、著作権法上での例外を除き、禁じられています。
ESDC会報バックナンバー
- No.195 2024年 12月発行
- 白書3-2 Revision2.0:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(その6)
- No.194 2024年 11月発行
- 白書3-2 Revision2.0:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(その5)
- No.193 2024年 10月発行
- 白書3-2 Revision2.0:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(その4)
- No.192 2024年 9月発行
- 白書3-2 Revision2.0:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(その3)
- No.191 2024年 8月発行
- 白書3-2 Revision2.0:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(その2)
- No.190 2024年 7月発行
- 白書3-2 Revision2.0:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(その1)
- No.189 2024年 6月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その8)
- No.188 2024年 5月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その7)
- No.187 2024年 4月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その6)
- No.186 2024年 3月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その5)
- No.185 2024年 2月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その4)
- No.184 2024年 1月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その3)
- No.183 2023年 12月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その2)
- No.182 2023年 11月発行
- 白書3-1:システムレベルESD 第1部:よくある誤解と基本的アプローチ(その1)
- No.181 2023年 10月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その17)
- No.180 2023年 9月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その16)
- No.179 2023年 8月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その15)
- No.178 2023年 7月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その14)
- No.177 2023年 6月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その13)
- No.176 2023年 5月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その12)
- No.175 2023年 4月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その11)
- No.174 2023年 3月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その10)
- No.173 2023年 2月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その9)
- No.172 2023年 1月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その8)
- No.171 2022年 12月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その7)
- No.170 2022年 11月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その6)
- No.169 2022年 10月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その5)
- No.168 2022年 9月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その4)
- No.167 2022年 8月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その3)
- No.166 2022年 7月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その2)
- No.165 2022年 6月発行
- 白書2(改訂3版:2021):部品レベルCDMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その1)
- No.164 2022年 5月発行
- 白書1(改訂4版:2018):部品レベルHBM/MMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その6)
- No.163 2022年 4月発行
- 白書1(改訂4版:2018):部品レベルHBM/MMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その5)
- No.162 2022年 3月発行
- 白書1(改訂4版:2018):部品レベルHBM/MMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その4)
- No.161 2022年 2月発行
- 白書1(改訂4版:2018):部品レベルHBM/MMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その3)
- No.160 2022年 1月発行
- 白書1(改訂4版:2018):部品レベルHBM/MMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その2)
- No.159 2021年 12月発行
- 白書1(改訂4版:2018):部品レベルHBM/MMのESD仕様及び要求事項の低減可能な場合(その1)
- No.158 2021年 11月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第5章
- No.157 2021年 10月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第4章
- No.156 2021年 9月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第3章-後半
- No.155 2021年 8月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第3章-前半
- No.154 2021年 7月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第2章
- No.153 2021年 6月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第1章
- No.152 2021年 5月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第6章-後半
- No.151 2021年 4月発行
- ESDの基礎(2020年版)-第6章-前半
- No.150 2021年 3月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第5章
- No.149 2021年 2月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第4章-後半
- No.148 2021年 1月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第4章-前半
- No.147 2020年 12月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第3章-後半
- No.146 2020年 11月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第3章-前半
- No.145 2020年 10月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第2章-付録(ESD損傷の実際のコスト)
- No.144 2020年 9月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第2章
- No.143 2020年 8月発行
- ESDの基礎(2013年版)-第1章
- No.142 2020年 7月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その13)
- No.141 2020年 6月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その12)
- No.140 2020年 5月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その11)
- No.139 2020年 4月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その10)
- No.138 2020年 3月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その9)
- No.137 2020年 2月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その8)
- No.136 2020年 1月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その7)
- No.135 2019年 12月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その6)
- No.134 2019年 11月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その5)
- No.133 2019年 10月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その4)
- No.132 2019年 9月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その3)
- No.131 2019年 8月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その2)
- No.130 2019年 7月発行
- 白書Ⅱ-半導体技術とESD試験のトレンド(その1)
- No.129 2019年 6月発行
- 白書4(EOS)(その30)
- No.128 2019年 5月発行
- 白書4(EOS)(その29)
- No.127 2019年 4月発行
- 白書4(EOS)(その28)
- No.126 2019年 3月発行
- 白書4(EOS)(その27)
- No.125 2019年 2月発行
- 白書4(EOS)(その26)
- No.124 2019年 1月発行
- 白書4(EOS)(その25)
- No.123 2018年 12月発行
- 白書4(EOS)(その24)
- No.122 2018年 11月発行
- 白書4(EOS)(その23)
- No.121 2018年 10月発行
- 白書4(EOS)(その22)
- No.120 2018年 9月発行
- 白書4(EOS)(その21)
- No.119 2018年 8月発行
- 白書4(EOS)(その20)
- No.118 2018年 7月発行
今月号からESDAが2006年に発行した白書Ⅱ(半導体技術とESD試験のトレンド)について掲載します。本白書は、少し古い内容ですが、現在使用されているESD試験(HBM、CDM、TLP、IEC 61000-4-2、CBM、CDE、TLU等)を解説しています。
今月号からESDAが2013年に発行したESD Fundamentalsの改訂版について掲載します。ESD Fundamentals(ESDの基礎)の初版(2001年発行)は、以前にここに掲載しました。その改訂版が2013年に発行されました。初版に比べ、かなり変更されています。
今月号では、ESD損傷の「実際の」コストについての翻訳版を掲載します。前月号の「4.経営幹部の援助を得るために」の章で、Terry WelsherによるESD損傷の「実際の」コストについての記述がありました。その内容です。
今月号では、規格を扱っている第6章を掲載しますが、2020年版が発行されていたので、その最新版の前半部分を掲載します。
今月号からESDAが2020年に発行したESD Fundamentalsの改訂版について掲載します。ESD Fundamentals(ESDの基礎)の2013年版は、2020年10月号から掲載しました。2013年版と2020年版に大きな違いはありませんが、ESD基礎の復習の意味合いで、2020年版を掲載します。2013年版からの変更点も記載しています。
今月号からESD Councilが発行し、ESDAのwebにも掲載されているwhite paper 1の改訂4版(2018年発行)を掲載します。第1版は、2007年に発行され、本会報でも、2010年6月~11月号で取り上げました。その改訂版の第4版が2018年に発行されていますので、今月号より掲載していきます。第1版に比べ、かなり変更されています。
今月号からESD Councilが発行し、ESDAのwebにも掲載されているwhite paper 2の改訂3版(2021年発行)を掲載します。第1版は、2009年に発行され、本会報でも、2010年12月~2012年3月号で取り上げました。その改訂版の第3版が2021年に発行されていますので、今月号より掲載していきます。第1版に比べ、かなり変更されています。
今月号から、以前に取り上げた「白書3-1:システムレベルESD 第1部(2010年12月、Revision 1.0)を再掲します。現在、本来はシステムに適用されるべきシステムレベルESD試験(IEC 61000-4-2)が、コンポーネント(集積回路単体)レベルにも要求されています。システムレベルESD試験(IEC 61000-4-2)の目的やこれをコンポーネントレベルに適用した際の問題点、システムレベルでの耐性強化とコンポーネントレベルのHBMやCDM耐性値との関係など、システムレベルESDとコンポーネントレベルESDの関係を理解することが重要と思われます。このようなテーマを扱っている白書3-1を再度見直すのも意義があると思い、再掲することにしました。
今月号から、以前に取り上げた「白書3-2:システムレベルESD 第2部:有効なESD耐性設計の実践(2012年9月、Revision 1.0)の改訂第2版(2019年3月、Revision2.0)を掲載します。但し、第2版の内容は第1版とほとんど同じで、一部追加があるのみです。