RCJ通信
RCJ通信 第20号(2021年4月1日)
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第20号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2021.4.1 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報をはじめ、
規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表
と感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページ
のトピックでお知らせいたしますのでご留意ください。
RCJ ESD COORDINATOR資格認証、資格更新セミナーでの新型コロナウイルス感染予防
対策につきましては、ホームページをご参照ください。
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/oshirase/2651
▼今月のもくじ
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【1】静電気対策の監査方法解説セミナー開催のご案内
【2】「2020 第30回RCJ信頼性シンポジウム」全講演収録のDVD販売のご案内
【3】次回「RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」参加申込み受付開始のお知らせ
【4】次回「RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」開催のお知らせ
【5】ESDコーディネータ登録情報更新のお願い
【6】ESD対策に関連する規格の動向(16)
【7】静電気対策Q&A(20)
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【1】静電気対策の監査方法解説セミナー開催のご案内
静電気対策の監査方法解説のセミナーを6月3日に開催いたします。このセミナー
では、IECQ ESDプロセス認証受審についてだけでなく、内部監査や二者間監査に
ついても解説いたします。工程内の監査を行っているご担当者や業務委託先の工程
を監査する方々にもお役に立つセミナーです。今回は会場に来られない方のために
Web配信も予定しております。
詳しくは、5月6日配信予定のRCJ通信第21号とホームページ(4月下旬掲載予定)
にてご案内いたしまます。
新型コロナウイルス感染拡大のため昨年お申込みいただきながら受講いただけなかった
みなさまには大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。昨年お申込みいただ
き保留のままとなっている方はメールでご参加のご意向をご連絡いただくだけで受講
登録をさせていただきます。また、一旦お申込みいただいたもののキャンセルされた方
もメールで受講希望のご意向をご連絡いただけますと、昨年お申込みいただいた時の
費用で受講いただけます。
■静電気対策の監査方法解説セミナー ───────────────────
開催予定日:2021年6月3日 13:00~16:30
会 場 :大田区産業プラザ6階D会議室
費 用 :ESDコーディネータ 5,000円/一人
一般 8,000円/一人
定 員 :会場参加30名(87名定員の部屋です)
Web参加100名(YouTube Live)
お問い合わせはこちら:info@rcj.or.jp
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【2】「2020 第30回RCJ信頼性シンポジウム」全講演収録のDVD販売のご案内
2020年11月17日-18日に開催しました「2020第30回RCJ信頼性シンポジウム」は、
コロナ禍の中、開催が危ぶまれましたが、参加者のみなさまの感染防止の意識と
ご協力のもと、成功裏に終えることができました。
今回はやむなく参加を見送った方が多かったことから、プロのカメラマンが全講演
を撮影したDVD(全6枚)を予稿集と合わせて販売することといたしました。
価格は以下の通りです。
DVD+予稿集(紙の冊子かCDを選択)
◆賛助企業会員:27,500円(税込)
◆一般会員:35,200円(税込)
お申込みの詳細はこちら:https://rcj.or.jp/symposium
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【3】次回「RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」参加申込み受付開始のお知らせ
年2回実施される資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第39回RCJ ESDコーディネータ資格認証セミナー」は、以下の日程で開催する
予定です。
■第39回RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────
開催日時:2021年5月13日(木)、14日(金)
会場:日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar
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【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
今回は、認証登録番号がESDC 01-001~0386、01-0554~1419、01-1567~2036、
01-2095~2470、01-2530~2997、01-3005~3597、
主任ESDC 11-0041~0065、11-0076~0085、11-0090~0139
で資格を維持される方が対象です。有効期限切れの前後4回の受講が可能です。
2021年5月12日(水)開催の「第37回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、
YouTube LiveでWeb同時配信いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせします
YouTubeの専用URLにアクセスしていただくだけで受講いただけます。
インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるPC等があれば、特別な設定なく
受講いただけます。
Webによる受講は、更新セミナーのお申込みをしていただいた方を対象とし、本来
は会場にお越しいただくことが原則ですが、コロナ感染防止等の対応によって会場
でのご受講が難しい方の救済策としてWebでの受講を可としています。Webによる受
講者はセミナー受講後、課題レポートをご提出いただくことで更新とさせていただ
きます。
新型コロナの影響を考慮し、有効期限切れ後1年経過者も対象にしています。ただし、
期限切れ後の受講の場合は、期限切れ後、更新セミナー受講前の期間は認証書が発行
されません。
RCJでは、ESDコーディネータのみなさまが、コロナ禍が原因でESDコーディネータ
資格を失うことがないよう対応してまいります。
■第37回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2021年5月12日(水)
会場:日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
※2021年度は会場が例年と異なりますのでご注意ください。
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
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【5】ESDコーディネータ登録情報更新のお願い
たびたびのお願いですが、RCJ ESD COORDINATOR資格を取得後、ご所属・住所、
メールアドレス等に変更が生じた場合は、下記のフォームから事務局にお知らせ
くださいますようお願いいたします。届出がないと、認証カードなど重要な郵便物、
メールマガジン等が配達されない可能性があります。
お手数をおかけいたしますが、ご協力をお願いいたします。
ご変更はこちらからお願いします:https://rcj.or.jp/esdc-profilechange
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【6】ESD対策に関連する規格の動向(16)
今回は、IEC61340 Ed.2: Electrostatics - Part 4-9:Standard test methods for specific applications - Garments
(JIS邦題:静電気 第4-9部 特定応用のための標準試験方法-衣服)についての
解説です。この衣服に関する規格も61340シリーズには二つ存在し、以前解説した
61340 4-2がそれにあたります。4-2は電荷量測定が主体ですが、4-9は表面抵抗測定
により性能を評価する規格です。IEC61340 5-1の服の認証試験で引用されている
のはこの4-9で4-2の評価方法は含まれておりません。
第1項の適用範囲には詳細な測定方法の記述や、日本ではあまり販売されていない
人体接地を可能とする衣服の評価方法について、リストストラップの規格について
も記述されています。第2項は引用規格についてで、61340 2-3 表面抵抗測定と
61340 4-6 リストストラップの評価方法が引用文献として挙げられています。
第3項は用語、第4項が試験品の前処理と試験環境について、第5項が測定装置
についての要求事項、第6項が試験手順となっています。この項では2点間測定
の箇所の説明やリストストラップ構造をもつ袖口と接地間の測定などの測定方法が
図と共に詳しく解説されています。第7項は文書による測定箇所の記述、第8項が
測定結果の記述の説明です。測定結果の記述については、付属書Bに記述用の表が
用意されています。前後しますが付属書Aには衣服のタイプ別推奨抵抗値が表記
されています。
規格についてはこちらもご参照ください:https://rcj.or.jp/esd-standard
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【7】静電気対策Q&A(20)
■EPAについての質問 ──────────────────────────
新たに工場の一角をEPAにすることを計画しています。広いエリアの中の一角を
EPAにする際の注意点を教えてください。
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◆回答例◆
広いエリアの中の一角をEPAとして使用する場合、床抵抗などEPAに求められる
静電気対策条件を満たすことはもとより、それに加えてそのエリアがEPAであること
を明確にしなくてはなりません。まずは境界を定めて、出入口を設けます。EPAに
入る際は、衣服や靴、持込品等に制限がありますので出入口の設定は重要です。
また出入口には黄色の表示で入り口側に「ESD保護区域」、出口側に赤色の表示で
「注意 EPAから出ようとしている」の標識を置くように定められています。境界
をどのような材料で区切るかの要求はありませんが、EPAと管理区域外の境界には
“可能であれば”境界の標識を置く、としています。一般的には工程全体がEPAに
指定されていることが多く、壁(パーテーション)などで区切られていますが、
ご質問のような環境(広いエリアの一部がEPA)の場合、ESD管理用材料で作られ
た柵やラインテープなどを使って区域を明確にし、立ち入りが可能な場所には
出入口の標識や境界の表示が必要です。この場合、帯電しやすい樹脂製の柵や標識
スタンド等は避けなければなりません。静電気拡散性材料で作られた柵や、底面
から床に接地が取れるようなポールなどを使用すれば、ESD管理用床から接地を取る
ことが可能です。監査などで指摘を受けることが予想される場合は、柵やテープと
静電気管理用床との接続抵抗値を確認されておくとよいと思います。表示について
は、RCJS 5-1、p.10、「4.3 ESD保護区域(EPA)用標識」をご参照ください。