RCJ通信
RCJ通信 第6号(2020年2月6日)
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第6号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2020.2.6 発行
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日頃から、当センターの活動をご支援くださいましてありがとうございます。
このメールはESDコーディネータ資格認証試験を受験された方、RCJ信頼性
シンポジウム等に参加されたことのある方に配信しております。
▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報を
はじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するもの
です。静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】静電気対策の監査のためのセミナーのご案内
【2】ESD対策教育用eラーニング(DVD)「主要規格の比較」リリースのご案内
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ
【5】ESD対策に関連する規格の動向(2)
【6】静電気対策Q&A(6)
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【1】静電気対策の監査のためのセミナーのご案内
静電気対策を確実に遂行するためにはきちんとした計画と実行、検証が必要
です。これには対策が確実に遂行されているかを確認するための監査が有効
です。今回、RCJではこの監査方法について内部監査や二者監査も視野に入れ
た実務の解説セミナーを企画いたしました。ご関係の方はぜひご聴講をご検討
ください。
少数の募集人員となっていますのでご希望の方はお早めにお申込みください。
日時:2020年3月10日 13:00~16:30
演題:13:00~14:30 監査の準備と手順(仮題)
14:40~16:10 ライン認証、内部監査、二者監査の実践ガイダンス
16:10~16:30 Q&A
受講料:3,300円(資料代として/税込)
定員:10名
会場:日本電子部品信頼性センター会議室
東京都台東区駒形2-5-6 カミナガビル3階
★お申し込みは、こちらのメールアドレスからお願いいたします。
件名を「監査のためのセミナー申込み」として、受講者氏名、会社名を明記
の上、ご送信ください。:info@rcj.or.jp
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【2】ESD対策教育用eラーニング(DVD)「主要規格の比較」リリースのご案内
RCJS-5-1(2016)、IEC 61340-5-1(2016)、ANSI/ESD S20.20(2014)の差異を
解説したDVDをリリースいたしました。
2019年10月に開催した「第1回ESDコーディネータ大会」での弊センター理事長
による同タイトルの講演を収録・編集したものです。
講演の内容は以下の通りです。
1)RCJS-5-1、IEC 61340-5-1、S20.20の特徴と起源
2)一般的事項(適用範囲、用語)
3)技術的要求項目の比較
・接地環境
・EPA要求事項(電界緩和、ESDコントロールアイテム)
・包装
・マーキング
4)マネジメント側面の比較
視聴時間:約90分
定価:8,800円(税・送料込)
詳細・お申し込み方法はこちら:https://rcj.or.jp/oshirase/2505
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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
ESD COORDINATOR資格は、3年ごとに更新することになっています。更新セミ
ナーは、ESD対策技術(規格改定を含め)のアップデートの機会を与えること
を目的としています。なお、受講対象者には、案内状を郵送します。
■第33回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────
開催日時:2020年5月12日(火)
会場:大田区産業プラザ(東京、蒲田)4階コンベンションホール
定員:150名
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
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【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ
年2回実施される資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第37回RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」のお申し込み受付を開始い
たしました。
■第37回RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ─────────
開催日時:2020年5月13日(水)、14日(木)
会場:大田区産業プラザ(東京、蒲田)4階コンベンションホール
定員:150名
詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar
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【5】ESD対策に関連する規格の動向(2)
世界の規格の発祥と相互関係の概要を以下に解説いたします。
現在、世界で運用されているESD管理規格は大きく分けて三つあります。
一つはIEC 61340 5-1、もう一つはANSI/ESD S20.20、そしてRCJS 5-1です。
この三つの規格はお互いに密接な関係を持っていてよく似た規格になってい
ます。
まず米国規格のANSI/ESD S20.20ですが、こちらは米国MIL STD1686を引用し
て1999年に、ANSI/ESD S20.20(1999)版が発行されました。この規格は現在
はANSI/ESD S20.20(2014)となっています。
IEC 61340 5-1はBS規格BSI5783を基にしたCECC 000 015を引用して1998年に
IEC/TR 61340 5-1(1998)が発行されました。IEC 61340のお話から少し逸脱
してしまいますが、実はこのIEC 61340にはその前身があり、静電気管理を検
討していたTC47という別の委員会が提示した47(UK)942(1986)文書「静電
気に敏感なデバイスの取扱いガイド」が元になっています。
IECはIEC/TR 61340 5-1(1998)発行後、国際規格(IS)としてIEC 61340 5-1
(2007)1st edを発行し、現在はIEC 61340 5-1(2016)2nd edとなっています。
日本ではIEC/TR 61340 5-1(1998)が静電気管理規格として一旦発行されまし
たが、IEC 61340 5-1 が国際規格として改訂された2007年に第1版として発行さ
れた際、接地に対する要求事項が日本の接地環境にそぐわないために、RCJが
一部接地に関する部分を日本の環境に合うように変更したRCJS 5-1第1版を発行
しました。その後、改版を行い現在は2016年に発行された、IEC 61340 5-1(2016)
2nd edを基にRCJS 5-1(2016)第3版を発行しています。2017年にIECQ(IEC
電子部品品質認証制度:IECが運営している第三者適合性評価制度の一つ)は
RCJS 5-1とIEC61340 5-1が同等と認めたことで、RCJS 5-1を引用したIECQの
認証取得が可能となっています。同様にANSI/ESD S20.20もIECQからIEC 61340
5-1と同等と認められています。
次回からそれぞれの規格の詳細について解説していきます。
詳細はこちら:
https://rcj.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/news-Introduction.pdf
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【6】静電気対策Q&A(6)
■接地についての質問 ───────────────────────
ESD保護区域(EPA)の接地設備に用いるべきアース線の太さについて教えて
ください。
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◆回答例◆
静電気対策用の接地は、大電流が流れるというものではありませんので、D種
で十分です。なお、D種接地に電流が流れてグラウンド電位が変動したとして
も、「EPAグラウンド設備」に各機器等を接続することによりEPA内での各機器
は等電位が保持できます。
わが国の「電気設備技術基準」においてD種接地の接地線の断面積は以下のよ
うに規定されています。
・多心コード又は多心キャプタイヤケーブルの1心:
0.75ミリ平方メートル
・多心コード又は多心キャプタイヤケーブルの1心以外の可とう性を有する
軟銅より線:
1.25ミリ平方メートル
接地に接続するということは、単純な工事で効果がありますが、この接地経
路が切断されていた場合には、電気設備の漏電が人体に危険を及ぼす可能性
がありますので、接地経路の点検を十分行うことが重要と考えます。