RCJ通信

RCJ通信 第4号(2019年12月5日)

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 第4号

 より良い静電気対策管理のための
 RCJ通信
               2019.12.5 発行
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日頃から、当センターの活動をご支援くださいましてありがとうございます。
このメールはESDコーディネータ資格認証試験を受験された方、RCJ信頼性
シンポジウム等に参加されたことのある方に配信しております。

▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報を
はじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するもの
です。静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】「第29回RCJ信頼性シンポジウム/信頼性・ESD対策技術展示会」開催報告
【2】ESD管理システム認証(ESDライン認証)のご案内
【3】ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
【4】ESD COORDINATOR有資格者の所属・住所変更届けについてのお願い
【5】静電気対策Q&A(4)
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【1】「第29回RCJ信頼性シンポジウム/信頼性・ESD対策技術展示会」開催報告
第29回RCJ信頼性シンポジウム/信頼性・ESD対策技術展示会は11月27日、
28日の2日間にわたり行われ、多くの方にご参加いただき盛況のうちに終了いたし
ました。27日のシンポジウム終了後の情報交換会では、予想を超える多くのみなさ
まにご参加をいただき、ご用意したお料理が早々になくなってしまうという、
うれしい誤算となりました。
シンポジウムは海外からのご講演も4件あり、28日の海外講演は終了時間を大き
く超えてのご熱演でした。
今年は新しい試みとしてESD管理技術についての技術セミナーを開催いたしました。
午前の部の前半は、クーロン力や静電容量など静電気を計算式を用いて理論的に
理解するための基礎的とも言える内容で、静電気現象を理解するための土台とな
る講習としました。後半は実際の静電気対策に対する考え方や、測定による
静電気を正確に知る方法、対策の観点や不具合事例など現実的な講習が行われま
した。午後の部では、静電気対策に使用される各種静電気対策アイテムの検証方
法を、実物の測定をお見せしながら実務的に解説いたしました。
また展示会も例年以上にご来場いただき、会場内で行われている出展社による
ワークショップも各社いつも以上に熱が入っていたようです。
2020年はシンポジウム発足後30周年を迎え、より盛大な催しを計画しています。
どうぞ来年もご参加くださいますようお願い申し上げます。

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【2】 ESD管理システム認証(ESDライン認証)のご案内
2017年より受審を開始したRCJ ESD管理システム認証(第三者機関による生産ラ
イン認証)は、ESD管理プロセス認証としてIECQの認証を同時に取得できる国際
的な認証制度です。日本語で記述されたRCJS-5-1が引用できることで規格の要求
事項が理解しやすく、この規格によりESDプロセス認証を容易に取得することが
できるようになります。IECQ認証書には、認証の基準規格として、IEC 61340-5-1
とRCJS-5-1が併記されるようになり、世界共通規格が適用されたグローバルな認
証書が提供されます。国内のみならず、海外の顧客に対する世界共通の第三者
認証として紹介できるグローバルな認証資格といえます。この認証取得結果は
IECQのホームページに掲載され、海外の顧客に対する効果も絶大です。
またESD管理プロセス認証は、自社の管理体制の充実をアピールできるだけでなく、
自社と相手先企業間のような2社間における監査業務においても相互に取得する
ことでESD管理体制の監査業務を簡便化でき、企業にとって業務遂行のコスト削減
に大きなメリットとなります。
ESD管理プロセス認証は品質管理システムの体系に含まれる認証制度であること
から受審時にはISO9001に準ずるシステムを運用していることが必要となります。
詳しくはこちらをご参照ください。:https://rcj.or.jp/esd-controlsystem-2

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【3】ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
ESD COORDINATOR資格認証再試験は、年に4回(2月、4月、8月、10月)
実施しております。次回の再試験は2020年2月7日(金)に実施します。

■ESD COORDINATOR資格認証再試験 ──────────────────

実施日:2020年2月7日(金) 14:00~16:00
受験資格:ESD COORDINATOR 資格認証セミナーの既受講者(受講後2年間有効)
場 所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室

お申し込み・詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc%e5%86%8d%e8%a9%a6%e9%a8%93

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【4】ESD COORDINATOR有資格者の所属・住所変更届けについてのお願い
RCJ ESD COORDINATOR資格を取得された後、ご所属・ご住所、メールアドレス等
に変更が生じた場合は、ホームページのフォームからご連絡くださるようお願い
いたします。届出がないと、RCJからお送りするさまざまなお知らせ等がお手元
に届かない可能性があります。お手数をおかけいたしますがご協力をよろしく
お願いいたします。

変更フォームはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-profilechange

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【5】静電気対策Q&A(4) 

■接地についての質問 ───────────────────────

RCJS-5-1の5.3.2「EPAグラウンド設備」に、「EPAグラウンド設備は、…(中略)
使用可能である場合は幹線保安接地を使用する。」と記載があります。これは
「可能であれば、水道管や工場のフレームグラウンドが好ましい」ということな
のでしょうか。
幹線保安接地ができない場合、通常の金属製の机等を使用してもよろしいの
でしょうか。

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◆回答例◆
水道管は簡易的に使えないこともありませんが、あまりお薦めできません。
工場のフレームグラウンドは良いと思いますが、これも大地との抵抗を確認
する必要があります。
幹線保安接地ができていない金属製の机はEPAグラウンドとはなりません。
EPA内の金属製の机は設備の一つとして規定の抵抗を介してEPAグラウンド設
備に接続する必要があります。