RCJ通信

RCJ通信 第3号(2019年11月7日)

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 第3号

 より良い静電気対策管理のための
 RCJ通信
               2019.11.7 発行
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日頃から、当センターの活動をご支援くださいましてありがとうございます。
このメールはESDコーディネータ資格認証試験を受験された方、RCJ信頼性
シンポジウム等に参加されたことのある方に配信しております。

▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報を
はじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するもの
です。静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】「第1回ESDコーディネータ大会」開催報告
【2】 資材登録制度受付アイテム追加のお知らせ
【3】「第29回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集の最終ご案内
【4】「第29回信頼性・ESD対策技術展示会」の最終ご案内
【5】 次回 RCJ 主任ESD COODINATOR資格更新セミナー開催の最終ご案内
【6】 静電気対策Q&A(3)
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【1】「第1回ESDコーディネータ大会」開催報告
2019年10月21日に第1回ESDコーディネータ大会を開催いたしました。ESDコーデ
ィネータ大会の開催はESDコーディネータへの有益な情報提供と相互間の交
流を目的としています。今回は、国際規格、国内規格の違いや、新しく公示さ
れたESD管理アイテムを簡便に管理する規格をテーマに解説しました。休日合間の
開催ともあってか参加者は少数ながら、アンケートには多くのご意見をいただき、
セミナー終了後の交流会ではESDコーディネータ間での談話もあって盛況な大会
となりました。今後もこのような会を続けていきますので皆様のご参加お待ち
しております。

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【2】 資材登録制度受付アイテム追加のお知らせ
ESDコーディネータの職務であるEPA用購買品の製品認証業務を軽減する目的で発
足した静電気対策資材登録制度の登録アイテムに、新しく“ESD管理用工具”を
追加し、受付を開始いたしました。申請の流れは今までと同様にRCJが受け付けて
TIISが試験及び測定データの提供を行いRCJのホームページ内の登録リストに掲示
いたします。詳しくは下記URLから資材登録制度の説明(2014年版)PDFをご覧く
ださい。
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/material

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【3】「第29回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集の最終ご案内
RCJ信頼性シンポジウムは、電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発
技術者、信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通の
テーマで論文発表・討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技
術等の分野での発展に寄与することを狙いとしています。
今回は静電気対策管理に従事されている方を対象に、実際の静電気対策手法の
解説と、日常管理に必要な管理用アイテムの測定方法について、実演を交えながら
解説する講座を設けました。
本シンポジウムは、静電気関連問題を中心に扱う“EOS/ESD/EMCシンポジウム”
と、電子デバイス・電子部品の信頼性問題を中心に扱う“電子デバイス・電子部
品の信頼性シンポジウム”からなっており、今年で29回目を迎えました。

■第29回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────

開催日時:2019年11月27日(水)~11月28日(木)
場所:大田区産業プラザ(東京、蒲田)4階 コンベンションホール
お申し込み・詳細はこちら:https://rcj.or.jp/symposium

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【4】「第29回信頼性・ESD対策技術展示会」の最終ご案内
信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・
部品、電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を
対象に、より進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を
扱う専門の展示会です。

■第29回信頼性・ESD対策技術展示会 ────────────────

開催日時:2019年11月27日(水)~11月28日(木)
(11月26日(火)は準備日)
会場:大田区産業プラザ(東京、蒲田)2階 小展示場
   (RCJ信頼性シンポジウムと同一会場で開催)
お申し込み・詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition

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【5】次回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催の最終ご案内
本セミナーは、ESD COORDINATORの一ランク上の主任 ESD COORDINATOR
の認証を行うもので、静電気管理の国際規格である IEC61340シリーズ規格に
基づく研修と試験を行います。この機会に社内における指導的立場の ESD
技術者の育成、資格取得をお勧めします。

■第16回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー ───────

開催日時:2019年11月14日(木)、15日(金)
会場:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-director

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【6】静電気対策Q&A(3) 

■接地についての質問 ───────────────────────

幹線保安接地と第三種接地(現在は「D種接地」と呼称しているはずですが)の
違いを教えてください。

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◆回答例◆
IEC 61340-5-1文書においては、安全面の規定は除外していて、安全面は各国の
規格に準拠することになっています。わが国では、「電気設備技術基準」に従え
ばよいと考えます。「技術基準の解釈」において「接地工事の種類」にはA種、B
種、C種、D種の4種類があり、D種(ご指摘のとおり、改正前の第三種に相当)が
抵抗100Ωの最も容易な接地工事です。静電気対策用の接地は、大電流が流れる
というものではありませんので、D種で十分です。なお、D種接地に電流が流れて
グラウンド電位が変動したとしても、「EPAグラウンド設備」に各機器等を接続
することによりEPA内での各機器は等電位が保持できます。
幹線保安接地という用語は「技術基準の解釈」に見当たりません。一般的な解釈
として、人体保護のための電力設備に対する保安用接地として、工場やビルに共
通に設備される接地と考えてはいかがでしょうか。D種接地は確保できるでしょ
うから、これに接続すればよいと考えます。

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来月は12月5日配信予定です。