RCJ通信
RCJ通信 第61号(2024年9月5日)
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第61号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2024.9.5発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】「第3回ESDコーディネータ大会」のお申込み受付を開始いたしました
【2】「第34回RCJ信頼性シンポジウム」開催のお知らせ
【3】「第34回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーお申込み受付中です
【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
【6】更新セミナーのご請求書をBtoBプラットフォーム請求書より発行いたします
【7】静電気対策Q&A(61)
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【1】「第3回ESDコーディネータ大会」のお申込み受付を開始いたしました
RCJ通信第60号(2024年8月1日配信)でご案内させていただきましたESDコーディ
ネータ大会のお申込み受付を開始いたしました。ご参加をご希望の際は、下記URLから掲載
サイト内にあるお申込フォームにご記入いただき送信ください。
ESDコーディネータ大会は参加者同士によるグループディスカッションを主体としており
ます。お申込みフォームには討議したい項目を記載いただく欄があり、皆様よりいただい
た項目を基に討議を進めてまいります。
この機会に日頃疑問に思われていることや、他社のESDコーディネータに聞いてみたいこ
となどをご記入いただいて有意義な討議時間を過ごしていただきたいと思います。
そのほかQ&Aの時間も設けておりますので、こちらにもご質問をご記入いただき、ESD
コーディネータの熟練者がどのように対処しているかなど情報を得ていただきたいと思い
ます。大会中の運営は、RCJ事務局と大会実行委員会の委員によって皆様が会話をしやす
いように進めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
■第3回 ESDコーディネータ大会 ──────────────
開催日:11月7日(木)
会 場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esd-convention
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【2】「第34回RCJ信頼性シンポジウム」開催のお知らせ
RCJ信頼性シンポジウムは、電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発技術者、
信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通のテーマで論文発表・
討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技術等の分野での発展に寄与
することを狙いとしています。
■第34回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────
開催日時:2024年11月7日(木)~11月8日(金)
場所:大田区産業プラザ(東京、京急蒲田)
詳しくはこちら:https://rcj.or.jp/symposium
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【3】「第34回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、より
進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の展示会
です。ご来場時の入場登録のみで展示会、ワークショップとも自由にご参加いただ
くことができます。
■第34回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────
開催日時:2024年11月7日(木)~11月8日(金)
会場:大田区産業プラザ2階小展示場(東京、京急蒲田)
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition
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【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーお申込み受付中です
資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第47回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催いたします。
下記のページよりお申込みをお願いいたします。
■第47回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────
開催日時:2024年10月7日(月)、8日(火)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:150名
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar
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【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
次回の資格更新セミナーは、資格有効期限が以下(1)(2)(3)の方で、資格を維持される
ESDコーディネータ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
なお、第50回更新セミナーの受講対象者には、9月9日(月)に案内状をメールでお送り
いたします。お申込み受付は、9月9日より開始いたします。
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(1)2024年6月30日
(2)2024年12月31日
(3)2025年6月30日
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■第50回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2024年11月6日(水) 10:00~17:00
会場:大田区産業プラザ 4階 コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
及びYouTube Live配信によるWeb受講
お申込み締切日:2024年10月30日(水)
有効期限についてのお問合せ:info@rcj.or.jp
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【6】更新セミナーのご請求書をBtoBプラットフォーム請求書より発行いたします
ESDコーディネータ資格登録維持年会費のご請求書と同様に、11月6日開催の第50回ESD
コーディネータ資格更新セミナーお申込みより、ご請求書はBtoBプラットフォームにて発行
いたします。郵送ではご請求書をお送りいたしませんので、ご登録のメールアドレスに届く
BtoBプラットフォームよりのご案内のメールに従ってPFD請求書のダウンロードをお願いい
たします。
各社様のPCのセキュリティ環境やメールサーバーの設定によっては、BtoBプラットフォーム
請求書のメールが届かないことがありますので、メールが届かない場合は、社内のメールサー
バー管理者様にお問い合わせいただくか、迷惑メールホルダなど受信フォルダ以外のフォルダ
のご確認をお願いいたします。
皆様にはご面倒をおかけし大変恐縮ではございますが、何卒ご理解賜りご協力のほどお願い
申し上げます。
請求書についてのお問合せ:info@rcj.or.jp
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【7】静電気対策Q&A(61)
■人体帯電電圧の測定についての質問─────────────────────
EPA内の床性能試験で歩行による人体帯電電圧100V未満の規定がありますが、どのよう
に測定したらよいでしょうか。使用する測定器や測定の注意点などを教えてください。
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◆回答例◆
人体に発生・蓄積する電荷量は、高い電圧を示したとしても一般の電圧計を働かせるには
とても足りません。測定器の入力インピーダンスが極めて高くないと、歩行で発生した
静電気は測定器を経由してすぐに流れ去ってしまい人体の電圧として検出することができ
ません。静電気を測定する測定器には非接触の電界計(表面電位計)があり、これは空間
を経て相手の電位を測定しますので静電電荷が測定機経由で漏洩する心配がなく、これを
有効利用することで人体の電位を測定することができます。ここでは一般的な静電気測定
器(電界計)を使用して人体電位を測る一例をご紹介します。
まず用意するものは15~20cm角程度の金属板、金属板と人体を接続するための電線1~
1.5m程度、静電気測定器(アナログ出力付)、アクリルや塩ビなど金属板を絶縁して保持
する材料です。まず金属板を立てて置けるように絶縁材で保持します。この時金属板の
静電容量が小さくなるように金属板を置くテーブル等からできるだけ離れるように(10cm
程度)設定してください。測定器はこの金属板を測定する位置(金属板の中心位置)に
設置します。または金属板を天板のように絶縁材で支えその下から測定器で金属板の電位
を測定する方法もあります。金属板と人体を接続し、人体に発生した電位を金属板に伝えて
人体の電位を測定します。歩行で現れる人体電位は歩行のリズムに合わせて上下し、測定器
の表示だけでは電位の変化を読み取れないので、測定結果は測定器のアナログ出力をデータ
ロガーなどで記録します。記録した結果を基に歩行で現れた最大ピーク電圧5か所の平均値
を求め、この値が100V未満であるかを確認します。
注意点はまず、測定器を接地すること、測定を開始する前に一旦金属板を接地して0Vを確認
してから測定を開始すること、金属板と人体を接続する電線がテーブルや地面を擦らないよ
うに空中に浮かせながら測定すること、金属板や電線の周囲に帯電物が近づかないようにす
ること、測定器は応答速度(アナログ出力の応答性)が比較的早いもの(歩行のピークが
検出できるもの)を選択することなどです。応答速度が遅いとピーク電圧が検出できなく
なります。
このほかに帯電プレートモニタを使用して測る方法もあります。こちらも人体とプレート
を電線で接続し、人体の電圧を帯電プレートに伝えてプレートの電圧を読み取ります。
帯電プレートモニタの機能をイオンバランス(またはフロート)モードに設定しプレート
モニタのアナログ出力を記録します。
規定の帯電プレートモニタはプレートの静電容量が20pFとなっていますので、人体の静電
容量約100pFが120pFに増加します。表示される電圧は本来の電圧の83%と低くなります
ので換算が必要です。小さなプレートの簡易帯電プレートモニタではそのプレートの静電
容量を考慮してください。