RCJ通信

RCJ通信 第38号(2022年10月6日)

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 第38号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                2022.10.6 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動
を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表と
感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページの
トピックでお知らせいたしますのでご留意ください。
RCJ ESD COORDINATOR資格認証、資格更新セミナーでの新型コロナウイルス感染予防
対策につきましては、ホームページをご参照ください。

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/oshirase/2651

▼今月のもくじ
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【1】「第32回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集の最終ご案内
【2】「第32回信頼性・ESD対策技術展示会」の最終ご案内
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付最終ご案内
【4】次回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ
【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーのお申込み受付中です
【6】ESD対策に関する規格の動向(34)
【7】静電気対策Q&A(38)
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【1】「第32回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集の最終ご案内

RCJ信頼性シンポジウムは、電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発技術者、
信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通のテーマで論文発表・
討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技術等の分野での発展に寄与
することを狙いとしています。
本シンポジウムは、静電気関連問題を中心に扱う“EOS/ESD/EMCシンポジウム”、及び
電子デバイス・電子部品の信頼性問題を中心に扱う“電子デバイス・電子部品の信頼性
シンポジウム”からなっており、今年で32回目を迎えました。
参加者には、テキスト「RCJ信頼性シンポジウム発表論文集」を配布いたします
(「電子デバイス・電子部品の信頼性シンポジウム」、「EOS/ESD/EMCシンポジウム」
の両方のシンポジウムの聴講が可能です)。

■第32回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────

開催日時:2022年10月26日(水)~10月27日(木)
場所:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)

お申し込み・詳細はこちら:https://rcj.or.jp/symposium

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【2】「第32回信頼性・ESD対策技術展示会」の最終ご案内

信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、より
進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の展示会
です。ご来場時の入場登録のみで展示会、ワークショップとも自由にご参加いただ
くことができます。

■第32回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────

開催日時:2022年10月26日(水)~10月27日(木)
会場:大田区産業プラザ 2階小展示場(東京都大田区南蒲田1-20-20)

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition

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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付最終ご案内

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年ごとに更新することになって
います。資格更新セミナーは、ESD対策技術(規格改定を含め)のリフレッシュの
機会を与えることを目的としています。
今回は、資格有効期限が以下(1)~(5)の方で、資格を維持されるESDコーディネータ、
主任ESDコーディネータの方が対象です。新型コロナの影響を考慮し、有効期限が
2021年6月30日、2021年12月31日の方も対象にしています。ただし、期限切れ後の
受講の場合は、期限切れ後、更新セミナー受講前の期間は認証書が発行されません。

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(1)2021年6月30日(コロナ禍対応)
(2)2021年12月31日(コロナ禍対応)
(3)2022年6月30日
(4)2022年12月31日
(5)2023年6月30日
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なお有効期限が2020年6月30日、2020年12月31日でコロナ禍の影響で更新セミナーを
受講できなかった方々も受講期限は過ぎていますが、まだ更新を受け付けております
ので、受講のお申込みをご検討ください。

ご自身の有効期限は、前回の更新時に発行された認証書(A4判の認証書で、資格登録
維持年会費を納入された後に毎年発行される認証カードとは異なります)をご確認
ください。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。

2022年10月25日(火)開催の「第43回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、
YouTube LiveでWeb同時配信いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせします
YouTubeの専用URLにアクセスしていただくだけで受講いただけます。
インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソコン等があれば、特別な設定
なく受講いただけます。
Webによる受講は、更新セミナーのお申込みをしていただいた方を対象とし、本来
は会場にお越しいただくことが原則ですが、コロナ感染防止等の対応によって会場
でのご受講が難しい方の救済策としてWebでの受講を可としています。Webによる受
講者もセミナー受講後、課題レポートをご提出いただくことで更新とさせていただ
きます。

なおコロナ禍による有効期限1年以上経過後の更新セミナー受付は、今年度までと
いたします。資格の更新をご希望でまだ受講されていない方は受講をご検討ください。
更新セミナーのWeb配信は今後も予定いたします。

■第43回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────

日時:2022年10月25日(火)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:現地70名  Web100名
申込み締切日:2022年10月18日(火)
※コロナ感染者数の状況によって定員数が変更になる可能性があります。

詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar

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【4】次回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ

第18回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナーは、2022年11月24、25日
(2日間)に開催いたします。
エレクトロニクス産業のあらゆる分野で、静電気管理の重要性が増しており、より
専門性と知識を有する静電気技術者の育成、社内の地位確立・向上が要請されてい
ます。
本セミナーは、ESD COORDINATORの一ランク上の主任ESD COORDINATOR の
認証を行うもので、静電気管理の国際規格である IEC61340 シリーズ規格に基づく
研修と試験を行います。

■第18回 RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証セミナー ────────────

日時:2022年11月24日(木)、25日(金)
場所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
対象認証クラス:主任ESD COORDINATOR
受講資格:2002年11月開催の第1回から 2020年8月開催の第37回セミナーで合格
     した RCJ ESD COORDINATOR登録者で ESD関連実務経験者(2年以上)
セミナー内容:IEC 61340シリーズ規格(静電荷拡散性能試験方法、帯電性試験方法、
     抵抗測定方法、履物の静電気特性試験方法、部品試験方法(HBM、MM)、
     静電気監査方法など)の解説及び試験
教材:上記規格(日本語訳)及びその解説書
(参加を申し込まれた方には前もってお送りします)
講師:(未定)
定員:8名

詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-director

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【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーのお申込み受付中です

「第43回 RCJ ESDコーディネータ資格認証セミナー」は、以下の日程で開催いた
します。
  
■第43回RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────

開催日時:2022年11月16日(水)、17日(木)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:90名
申込締切日:2022年11月10日(木)
     (但し定員90名を超えた場合は締切日前でもお申込みを打ち切ります)

詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar

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【6】ESD対策に関連する規格の動向(34)

今回は先週に引き続き
ANSI/ESD6.1 2019 For the Protection of Electrostatic Discharge Susceptible Items-Grounding
の第6項から解説します。
第6項は電気的要求事項となっており、6.1 検証するための測定器について、6.2
ESDグラウンドシステムの検証、及びその細目としてグラウンド設備の抵抗(1Ω
以下)や中性線、電力線、グラウンド線の検証、補助接地設備の検証等が定義され
ています。
次の6.3項ではグラウンドポイントとESD管理用アイテム間の抵抗についてなどが
書かれていますが、日本の規定と違うところはUSAでは下限値の規定がないので、
これらの抵抗は1Ω以下となっており、安全のための保護抵抗などが加えられてい
る場合はその加えた抵抗値であることとしています。6.4項はグラウンドコードで
直接接地しないタイプのESD管理アイテム(例えば床の上を移動させるカート等)
の接地抵抗値が当初取り決めた管理基準を超えないように測定することと規定して
います。最後の7.0項として試験手順が記載されています。7.1項にACコンセント
からの接地結線の確認と確認時の注意項目が記載されています。7.2項からグラウ
ンド接続点の正確性、妥当性の試験手順が記載されています。7.2.1は抵抗計を使っ
た各グラウンド接続点の抵抗試験、7.2.2項が補助接地を含むグラウンド接続点の
検証、7.2.3項がグラウンド接続点を使用しないようなフィールド作業での等電位
接地の検証について書かれておりこちらも等電位接続間は1Ωを超えない、として
います。また保護抵抗など追加の抵抗を含む場合はその抵抗値としています。最後
に付属書A参考情報‐ESDグラウンドの考察‐としてNational Electric Codeが
参考になるという説明をしています。
次回はAnsi/ESD STM 7.1 2013床材について解説します。

規格についてはこちらもご参照ください:https://rcj.or.jp/esd-standard

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【7】静電気対策Q&A(38)

■絶縁体からの放電についての質問 ────────────────────────

EPA内に持ち込んだ絶縁物からのESD発生について教えてください。絶縁物から放電は
起きるのでしょうか。また帯電した導体から接地されていない導体へは放電を起こす
のでしょうか。

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◆回答例◆

絶縁体からも近接導体等への気中放電は起こります。絶縁体表面から他物体への気中
放電を起こすには高い電圧が必要ですので、帯電電圧が低い時は気中放電は起きませ
んが、高い電位に帯電した絶縁体からは放電が起きます。ただし金属のような導体か
らの放電と違い、放電する電荷は絶縁体表面すべての電荷が放電するのではなく、電
位差に対してこらえきれなくなった、ある領域の電荷だけが放電することになります。
プラスチックの板がパチパチと音をたてて放電しても一度に電位が下がらないのはそ
のためです。EPAに絶縁物を持込む際は、絶縁物が放電を起こすような高い帯電をして
いなくても、静電誘導で周囲にあるすべての物体に影響を与えます。特に導体は電荷
が容易に移動しますので静電誘導の影響は非常に大きいと言えます。そしてこの導体
が接地から絶縁されていますと静電誘導で分極し、近傍に接地導体があると放電を起
こします。この時の放電は誘導電荷すべてが流れますので強い放電を起こすことにな
ります。このため規格では導体部分を含むESDSに帯電物が近接するときの距離や電圧
が規制されています。導体、例えば金属が接地から絶縁され帯電している時に、同じ
く接地から絶縁された導体が近接するとその導体間で放電を起こします。近接した導
体が接地に接続されていなければ電流の流れる先がなく放電は起こらないと思えるか
もしれませんが、絶縁された導体には静電容量があり、この容量に対し帯電した導体
からは電荷の移動が起きます。放電する量はお互いの導体が等電位になるまで電流が
流れますので静電容量の小さな例えば10pFで1000Vの帯電導体から静電容量が1000pFで
0Vの絶縁導体に対して放電すると両方が接触してもほとんど1000pFなので小さな容量
の1000V帯電は1Vになるまで放電してしまうということになります。このことからも工
程内に存在する絶縁された導体は非常に危険であるということが言えます。

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