RCJ通信

RCJ通信 第24号(2021年8月5日)

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 第24号

より良い静電気対策管理のための
 RCJ通信
                2021.8.5 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報をはじめ、
規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表と
感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページの
トピックでお知らせいたしますのでご留意ください。
RCJ ESD COORDINATOR資格認証、資格更新セミナーでの新型コロナウイルス感染予防
対策につきましては、ホームページをご参照ください。

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/oshirase/2651

▼今月のもくじ
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【1】賛助企業会員の募集についてのご案内
【2】第39回 RCJ ESDコーディネータ資格認証セミナーWeb配信について
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付中です
【4】2021年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費ご入金のお願い
【5】ESD対策に関連する規格の動向(20)
【6】静電気対策Q&A(24)
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【1】賛助企業会員の募集についてのご案内

日本電子部品信頼性センターでは、日本における電子部品の信頼性技術と静電気対策
管理技術の向上を目指して多くの活動を行っております。特に近年は静電気対策管理
に対する要求が高まり世界規模で規格対応化が進んでおります。RCJでは、これらの
活動を支援していただける賛助企業会員を広く募集しております。ご支援いただく
目的は、賛助会費による金銭的なご支援だけでなく、RCJが運営する各種委員会や国際
規格を審議するTC101(静電気)の国内審議委員会に参画いただき、一緒に国内技術を
向上させていく一員としての人的なご支援をいただくことにあります。
各種国内委員会への参加資格により、最新の技術情報を得ることができたり、また
国際規格の情勢をいち早く知ることや、規格審議で発言を行っていただくことで規格
が自社に対し有効な静電気対策に向かうよう活動していただくことができます。
電子デバイスの信頼性技術者育成や、ESD管理技術者のエキスパート育成にぜひとも
RCJとの共同活動として賛助企業会員へのご加入をご検討いただきたく、お願い申し
上げます。

詳しくはRCJホームページをご参照ください。:https://rcj.or.jp/support-member 

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【2】第39回 RCJ ESDコーディネータ資格認証セミナーWeb配信について

このたび第39回ESDC資格認証セミナー受講日が緊急事態宣言期間中に指定されたこと
を受け、今回に限りWeb配信を行います。コロナ禍で来場による受講が難しい方は
Web受講に切り替えのご依頼を承ります。これからお申込みを予定されている方も
お申込み可能です。
開催予定日の8月19日、20日にYouTube Liveによる同時配信を、ご自宅もしくは会社
等で受講いただき、9月3日に大田区産業プラザで試験のみ行っていただきます。
9月3日は午前・午後2回試験を行います。すでにお申込みの方でWeb受講に変更希望
の方は、info@rcj.or.jp までWeb受講を希望することと、試験は午前か午後のどちら
を希望されるかをメールでご連絡ください。
これからお申込みの方は、申込みフォームの「セミナーおよびオプション(書籍等)
も一緒に申し込む」にチェックを入れていただき、オプション欄に「Web受講希望」
及び「試験を午前、午後のどちらがご希望か」をご記入ください(書籍購入ご希望の
方は、オプション欄に書籍の内容もご記入ください)。それぞれ40名の定員ですので
満席の際はもう一方の時間帯に受験となります。
今回はWeb受講に特別な費用は掛かりません。Web受講ご希望の方へは受講専用URLを
別途ご連絡いたします。
Web受講の方は以下の日程になります。

受講日時:会場開催日時と同じ8月19日10:00~17:15、8月20日10:00~14:00
       (会場にお越しの方は14:30~16:30試験となります)
試験日時:9月3日 午前の部:10:00~12:00 
          午後の部:14:00~16:00
          各々2時間
受講会場(8月19日):東京都大田区産業プラザ 2階小展示ホール
試験会場(9月3日):東京都大田区産業プラザ 6階 D会議室
なお現地会場は会議机1台におひとりの着席で90名の定員をご用意しております。
現在はお申込者35名様で、会場には十分広さの余裕を取ってあり会場での受講も
承っております。
ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar

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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付中です

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年ごとに更新することになって
います。資格更新セミナーは、ESD対策技術 (規格改定を含め)のリフレッシュの
機会を与えることを目的としています。
今回は、資格有効期限が以下(1)~(4)の方で、資格を維持されるESDコーディネータ、
主任ESDコーディネータの方が対象です。新型コロナの影響を考慮し、有効期限が
2020年の方も対象にしています。ただし、期限切れ後の受講の場合は、期限切れ後、
更新セミナー受講前の期間は認証書が発行されません。
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(1)2020年6月30日
(2)2020年12月31日
(3)2021年6月30日
(4)2021年12月31日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時に発行された認証書(A4判の認証書で、資格登録
維持年会費を納入された後に毎年発行される認証カードとは異なります)をご確認
ください。
有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。

2021年9月8日(水)開催の「第38回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、
YouTube LiveでWeb同時配信いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせします
YouTubeの専用URLにアクセスしていただくだけで受講いただけます。
インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソコン等があれば、特別な設定
なく受講いただけます。
Webによる受講は、更新セミナーのお申込みをしていただいた方を対象とし、本来
は会場にお越しいただくことが原則ですが、コロナ感染防止等の対応によって会場
でのご受講が難しい方の救済策としてWebでの受講を可としています。Webによる受
講者もセミナー受講後、課題レポートをご提出いただくことで更新とさせていただ
きます。
RCJでは、ESDコーディネータのみなさまが、コロナ禍が原因でESDコーディネータ
資格を失うことがないよう対応してまいります。

■第38回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────

日時:2021年9月8日(水)
会場:日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
※2021年度は会場が例年と異なりますのでご注意ください。

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar

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【4】2021年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費ご入金のお願い

日頃、弊センターの活動にご理解を賜りまして誠にありがとうございます。
今年度より、資格登録維持年会費のご請求書をBtoBプラットフォームを介してPDFに
てお受取りをお願いすることになりました。資格を維持される方で、納入がお済みで
ない方は、至急、資格更新、認証カードの発行につきまして、ご連絡をいただきたく
お願いいたします。
この資格登録維持年会費は、ESD COORDINATOR資格認証制度を運営していくための
重要な資金となっております。何卒ご理解の上ご協力のほどお願い申し上げます。

ご連絡はこちらのアドレスにお願いいたします:info@rcj.or.jp

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【5】ESD対策に関連する規格の動向(20)

今回はIEC 61340シリーズの中でも電子機器製造とは少し異色のIEC 61340-6-1:
2018 Edition 1.0 (2018-09-24)Electrostatics – Part 6-1: Electrostatic control for healthcare – General requirements for facilities
です。医療施設で静電気トラブルが膨大な損失を引き起こしていて対処が必要である
との発案から、2015年に規格が発案され審議がされました。しかし2017年のIEC国際
会議で医療用電気機器を扱う他のグループからすでにあるこれらの規格に関わらない
よう、指摘を受け、2018年にIS(International Standard)として発行されましたが、
扱う対象は床やシーツ、人体帯電、衣服といった材料的なものに限られるようになり
ました。
第1項の適用範囲には、「病院、ケアセンター、診療所などのヘルスケアを提供する
施設に適用する。(中略)IE「C60601-1及びIEC60601-2-101で規定される医療用電気
機器、体外診断用医療機器には適用しない」と書かれています。第2項は引用規格で
60340 4のシリーズの規格や5-1 静電気対策管理規格なと、いくつもの規格が引用され
ています。第3項が用語及び定義、第4項は静電気が起こす障害を提示しており電気
機器のESD損傷、破損、静電吸着による汚染、引火性物質の着火、人体への静電気
ショックの4つを取り上げて説明しています。第5項では、静電気対策は医療処置、
場所、医療機器の保守、サービスなど活動形態によって対策の要求事項(4つのレベ
ルに環境を分類)が異なることを解説しています。この項では静電気を抑制するため
の施設の設計や、運営責任、認証と検証といった管理体制の要求、静電気対策に使用
する材料の定義や特性評価方法等、対策の実際について述べています。付属書にはAと
Bがあり、Aは人体を使った布(エプロンやシーツなど)の評価方法について記載して
います。Bはイオナイザについて触れています。
医療関係は静電気対策を専門としていないので、対策に当たっては静電気現象の理解
と引用規格の要求事項の理解が重要かと思われます。
次回は最新の61340規格全般の改訂状況や審議状況などにつて解説します。

規格についてはこちらもご参照ください:https://rcj.or.jp/esd-standard

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【6】静電気対策Q&A(24)

■衣服についての質問 ──────────────────────────

衣服には縦に線が入っているものと格子に線が入っているものとありますが、どちら
を選んだらよいでしょうか。

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◆回答例◆

ESD管理用衣服の性能を形成するための方法はいくつもあるので、目視できる黒い線
の形態だけにとらわれずに規格が規定する抵抗値が確保できているかどうかで判断す
ることが必要です。
これをふまえて衣服の規格には大きく分けて二つの規格があります。
一つは電子部品取扱い時の静電気対策規格としてIEC 613404-9や5-1、RCJS 5-1等が
あります。もう一つには静電気による障災害防止を目的としたJIS T8118があります。
どちらも静電気対策時に着用する衣服について規定した規格なのですが目的が少し
異なります。片や電位そのものを低く抑えることを目的としたもの、もう一方は
着火事故を起こす帯電を防ぐためのもので、性能の判断基準が異なります。
IEC61340 4-9やRCJS 5-1で規定しているのは点間抵抗値でT8118は帯電電荷量です。
電子部品の静電気対策においては点間抵抗測定が要求されているため、縦にのみ
導電糸が入っているタイプのものは点間抵抗測定では横方向の導通を得ることが
できず、規定を満たさない可能性があります。どのタイプが良いとか悪いとかでは
なく、問題は目的の静電気対策に適用する規格に準拠した衣服を着用するかです
ので、判定基準に適うタイプの衣服を選択する必要があります。また導電性を形成
するための導電糸にも導電性ポリマー等を使用したものなど目視しにくいものも
ありますので、カタログ値や対象としている規格が何かなど、外見だけで選んで
しまわないよう注意してください。