RCJ通信

RCJ通信 第16号(2020年12月3日)

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 第16号

 より良い静電気対策管理のための
 RCJ通信
               2020.12.3 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報をはじめ、
規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表
と感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページ
のトピックでお知らせいたしますのでご留意ください。
RCJ ESD COORDINATOR資格認証、資格更新セミナーでの新型コロナウイルス感染予防
対策につきましては、ホームページをご参照ください。

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/oshirase/2651

▼今月のもくじ
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【1】「第30回RCJ信頼性シンポジウム/信頼性・ESD対策技術展示会」開催報告と
   全シンポジウム収録のDVD販売のご案内
【2】次回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ(ライブ配信の
ご案内)
【3】次回ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
【4】ESD COORDINATOR有資格者の所属・住所・メールアドレスの変更届けについて
のお願い
【5】ESDコーディネータ登録維持年会費ご入金のお願い
【6】2021年度よりWeb請求書発行システムへ移行いたします
【7】ESD対策に関連する規格の動向(12)
【8】静電気対策Q&A(16)
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【1】「第30回RCJ信頼性シンポジウム/信頼性・ESD対策技術展示会」開催報告と
全シンポジウム収録のDVD販売のご案内

新型コロナ感染者の増加が再発した直後の開催でしたが、皆様の感染防止のご協力の
もと、「第30回RCJ信頼性シンポジウム及び信頼性・ESD対策技術展示会」を開催する
ことができました。
3日間の開催期間で初日はESDコーディネータ資格更新セミナーが行われ、その夕方、
セミナー受講後のESDコーディネータに展示会場に来場いただき活況となりました。
2日目、3日目はシンポジウム及び展示会で、シンポジウムは密を避けて、いつもは
2会場になる壁を取り払い、広い1会場での開催となりました。残念ながら参加者は
50名程度と少なくなりましたが、発表数は例年とさほど変わらず、会場はすいていま
したが内容は濃いものとなりました。
今回はやむなく参加できなかった方が多いことから、プロのカメラマンを雇い講演を
撮影してDVDを予稿集と合わせて販売することとなりました。販売価格や時期は改めて
ご紹介させていただきますが、今年中には販売を開始できるように計画しています。
2日目、3日目の展示会場は、コロナ禍の状況に対し、意外にも客足が絶えることなく、
会場内で開催したワークショップにもそれぞれ10名程度のご参加をいただき、開催の
意義が得られた展示会となりました。また会場の入り口には、出展社の㈱いけうち様
に、薬液を独自技術の微細な霧で噴霧し、全身を殺菌してから入場するというシステ
ムを設置いただき、展示会場での感染防止に一役買っていただきました。
このコロナ禍で開催の如何を悩んでの開催となりましたが、皆様の感染防止の意識と
ご協力により無事開催できましたことに深く感謝申し上げます。

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【2】次回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ(ライブ配信の
   ご案内)

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年ごとに更新することになって
います。更新セミナーは、ESD対策技術情報 (規格改定を含め)のリフレッシュの
機会を得ていただくことを目的としています。
今年度は新型コロナウイルス感染予防のため、多くのESDコーディネータの方が更新
セミナー受講を断念、延期を余儀なくされる状況となりました。このためRCJでは、
2021年2月4日に特別回として追加の資格更新セミナーを開催いたします。
ESDコーディネータのみなさまには、RCJ通信や受講延期時などのご連絡時にお伝え
してきましたが、コロナ禍の特別対応としまして、2020年中に資格の期限を迎えら
れる方であっても2021年中の資格更新セミナーを受講いただければ資格を維持して
いただけるようにしております。
また一部の方からは、セミナーをWeb配信できないかとのお問い合わせをいただいて
おり、その受講形態には問題が多かったことからWebでのセミナー開催は行わないと
しておりましたが、状況のひっ迫を鑑み、来場してのご参加が難しい方を対象にWeb
上で受講いただけるよう検討しております。まだシステムは検討中ですが、体制が
整い次第、ご案内させていただきます。

■第36回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────

開催日時:2021年2月4日(木)
会場:大田区産業プラザ(東京、蒲田)4階コンベンションホール
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar

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【3】次回RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内

RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験は、年に4回(2月、4月、8月、10月)
実施しております。次回の再試験は2021年2月8日(月)に実施します。

■RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験 ──────────────────

実施日:2020年2月8日(月) 14:00~16:00
受験資格:RCJ ESD COORDINATOR 資格認証セミナーの既受講者(受講後2年間有効)
場 所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:6名(定員に達した場合、2月9日(火)にも実施します)

お申し込み・詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc%e5%86%8d%e8%a9%a6%e9%a8%93

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【4】ESD COORDINATOR有資格者の所属・住所・メールアドレスの変更届けについてのお願い

RCJ ESD COORDINATOR資格を取得された後、ご所属・ご住所、メールアドレス等に
変更が生じた場合は、ホームページのフォームからご連絡くださるようお願いいた
します。届出がないと、RCJからお送りするさまざまなお知らせ等がお手元に届かな
い可能性があります。お手数をおかけいたしますがご協力をよろしくお願いいたし
ます。

変更フォームはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-profilechange

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【5】ESDコーディネータ登録維持年会費ご入金のお願い

日頃、弊センターの活動にご理解を賜りまして誠にありがとうございます。
2020年度分の登録維持年会費の納入がお済みでない方は、至急、資格更新のご意志、
認証カードの発行につきまして、ご連絡をいただくお願いいたします。
この登録維持年会費は、資格保有者が多人数となりましたESD COORDINATOR資格認証
制度を運営していくための重要な資金です。みなさまからいただきました登録維持
年会費は、認証カードの発行、セミナー事務局の運営維持、ESDコーディネータの
意見交換の場を提供する場の充実等に充てております。認証カードの1年ごとの発行
は、「人事異動が激しく業務変更も頻繁に起こるので毎年発行してほしい」という
ESDコーディネータのみなさまのご要望にお応えしたものです。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。

ご連絡はこちらのアドレスにお願いいたします:info@rcj.or.jp

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【6】2021年度よりWeb請求書発行システムへ移行いたします

RCJでは、これまで郵送でお送りしておりました登録維持年会費のご請求書に代わり、
インターネット上で請求情報を確認/ダウンロードできるサービスを提供させていた
だくよう準備を進めております。
それに先立ちまして、ESDコーディネータのみなさまの現在の正確な登録情報を確認
させていただくためのメールを順次お送りいたします。大変お手数をおかけいたしま
すが、ご対応いただきたくお願い申し上げます。
年会費ご請求書の電子化は、みなさまの利便性が向上するものと考えておりますので、
本運用変更についてご理解賜りますようお願いいたします。
システムの詳細につきましては、2021年度の登録維持年会費のご請求までに、あらた
めてご案内いたします。

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【7】ESD対策に関連する規格の動向(12)

今回はIEC61340 Part 4-5:Standard test methods for specific applications―
Methods for characterizing the electrostatic protection of footwear and flooring
in combination with a person
(JIS2004版邦題:静電気-特定応用のための標準的試験方法―人体と組合せた履物
及び床システムの静電気防止性能の評価方法)
について解説します。
61340のシリーズには床材の規定として4-1、履物の規定として4-3のシリーズがあり
ますが、それぞれ単体での評価だけでなく組み合わせた時の評価方法がこの4-5にな
ります。現在IECの規格は2018年版となっていますが、JISは2004年版をリファレンス
した2007年版となっています。2004年版と2018年版の内容はほとんど変わらず、2018
年版には付属書として歩行による人体帯電を測定するときの歩行の仕方(ステップの
パターン)が記載されています。
まず最初の1項「Scope(適用範囲)」は、人体、履物、床システムの静電気防止性能
の評価方法と定義づけられています。ただし、この方法は材料やシステムのクラス分
けをするためのものではないとしています。これは新版も旧版も変わりません。
2項は引用規格で一部引用文献が異なっています(新版IEC62631-3-1、旧版IEC60093)。
3項は用語集、4項がこの規格の原理を説明していて、システムの評価はシステムと
しての電気抵抗測定と帯電性測定を行うことで達成できるとしています。5項にはサン
プルの前処理と試験の環境条件が規定されています。温湿度に対する条件はもとより
その条件下に48時間以上置いてから測定するといった処理条件などが規定されています。
6項が人体と履物、床を組み合わせた試験方法についてで、サンプルを実験室内で測定
する方法と施工された床での測定を抵抗測定と帯電測定それぞれについて説明していま
す。この項の測定はアイテムに電気を通すだけでなく人体もその系に含まれ、使用する
電極は人体が握る構造になっています。人体に電流を流す測定のため測定器の電流容量
が5mAを超えないことが規定されています。本文はここまででこの後は付属書A、Bとあ
り、Aは人体電圧の検証方法、Bは歩行帯電測定時のステップの踏み方について解説して
います。
次回はIEC 61340 Part4-6 Standard test methods for specific applications ―
Wrist strapsについて解説します。

規格についてはこちらもご参照ください:https://rcj.or.jp/esd-standard

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【8】静電気対策Q&A(16) 

■接地についての質問 ───────────────────

作業台をたくさん並べて、作業台の上に導電性マットを敷き、それぞれのマットを  
接地して使用しています。それぞれのマットをEPAグラウンド設備に個別に接続する
のは大変なので次々と直列に接続していますが、問題ないでしょうか。

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◆回答例◆

RCJS 5-2に問題点が記載されていますが、一番の問題点は接続されているマットの
接地設備に近い側の接地線が断線してしまうとその後に続くマットは全て接地から
切り離されてしまうということです。このため規格ではそれぞれを接地設備に直接
接続するよう要求しています。しかし、実際の作業場で接地線を何本も引きまわして
接地に接続することは配線が煩雑になり困難な状況が予想されます。考え方を少し
変えて、EPAグラウンド設備の構造を1点の接地端子ではなく、断線の考えにくい
金属棒やプレートのような変化しにくいものを想定し、作業台近傍に這わせる、等
して、このプレートからそれぞれ接地線を出してそれぞれのマットを接続する方法
も考えられます。
問題は不確実な接続性なので、恒久的な変化の起こりにくい方策を講じることが打開
の糸口になると考えられます。この時、この金属プレートはEPAグラウンド設備とな
りますので、規格が謳うEPAグラウンドとEPAグラウンド設備間の抵抗値は2Ω以下
になるような接続が必要です。またこのEPAグラウンド設備は保護抵抗が含まれてお
りませんので、表面は人体保護のために絶縁保護をするか人体とは隔離しておく必要
があります。