RCJ通信
RCJ通信 第14号(2020年10月1日)
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第14号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2020.10.1 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報をはじめ、
規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表
と感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページ
のトピックでお知らせいたしますのでご留意ください。
ESDC資格認証、資格更新セミナーでのCOVID-19感染予防対策につきましては、
ホームページをご参照ください。
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/oshirase/2651
▼今月のもくじ
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【1】「第30回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集のお知らせ
【2】「第30回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
【3】次回 RCJ ESD COODINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
【4】「第2回ESDコーディネータ大会」(先行ご案内)
【5】ESD対策に関連する規格の動向(10)
【6】静電気対策Q&A(14)
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【1】「第30回RCJ信頼性シンポジウム」参加者募集のお知らせ
RCJ信頼性シンポジウムは、電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発
技術者、信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通のテーマ
で論文発表・討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技術等の
分野での発展に寄与することを狙いとしています。
30回目の今年は、コロナ禍の中、会場にお越しいただくことが難しい方も多く
いらっしゃることと思います。そこで予稿集をご購入いただいた方に全シンポジ
ウムの録画をWeb上で動画配信することを予定しております。
■第30回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────
開催日時:2020年11月17日(火)~11月18日(水)
場所:大田区産業プラザ(東京、蒲田)4階 コンベンションホール
お申し込み・詳細はこちら:https://rcj.or.jp/symposium
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【2】「第30回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、
より進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の
展示会です。ご来場時に入場登録のみで展示会、ワークショップとも参加は自由
です。
■第30回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────
開催日時:2020年11月17日(火)~11月18日(水)
会場:大田区産業プラザ(東京、蒲田)2階 小展示場
(RCJ信頼性シンポジウムと同一会場で開催)
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition
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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年ごとに更新することに
なっています。更新セミナーは、ESD対策技術情報 (規格改定を含め)の
リフレッシュの機会を与えることを目的としています。お申し込み受付中です。
なお、受講対象者には、メールでお知らせいたします。
■第35回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────
開催日時:2020年11月16日(月)
会場:大田区産業プラザ(東京、蒲田)4階コンベンションホール
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
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【4】「第2回ESDコーディネータ大会」(先行ご案内)
ESDコーディネータの方々のスキルアップのお役に立つ活動として、今年は12月に
「第2回ESDコーディネータ大会」を開催いたします。
第2回は、オンラインセミナーを計画しています。
■第2回ESDコーディネータ大会 ──────────────────
開催日時:2020年12月4日(金)10:00~15:00(予定)
参加費:5,500円(税込)
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【5】ESD対策に関連する規格の動向(10)
今回はIEC61340 4-3 Standard test methods for specific applications-Footwear 2017
(JIS2009版邦題 C61340第4-3部:特定応用のための標準的試験方法-履物)の
解説です。IEC 61340シリーズでは履物の規格に関して4-3と4-5の2つがあります。
この4-3は履物単体の性能を評価する規格で、4-5は履物、床、人体のシステム性能
評価となっています。4-3のScope(適用範囲)は人体の帯電を制御する履物の電気
抵抗測定方法について規定しています。この規格は履物の製造業者だけでなく利用
者の使用にも適されます。ただしこの規格では人体安全についての要求事項は含ま
れておらず、人体の安全と健康に関しては別途関連規格を参照すべしとされていま
す。他の規格と同様2項は引用規格でIEC62631電気抵抗の測定シリーズが引用され
ています。3項が用語解説です。4項は試験用資料について、5項は測定試料の前
処理と試験環境について規定しています。前処理は96時間、相対湿度の低い方は
12±3%とどちらも厳しい条件が提示されています。6項は試験報告書の書き方、
7項は測定装置について解説されていて、61340シリーズの他の規格にはない特殊な
電極を用います。履物の中にアルミ箔を敷き詰めて、足を入れる代わりに靴下のよ
うな袋に直径3mm以下の鉄球を詰めて靴に詰めます。重さは12.5±2.5kgとかなり
重い電極です。そして履物の下に履物より十分大きなステンレス鋼鈑電極を敷き、
内と外の抵抗を測定します。電気抵抗の測定は他の規格と同様10の6乗Ω未満が10V、
10の6乗Ω以上が100Vの電圧を印加します。8項は測定手順について、最後の9項
は繰り返し性と再現性について解説されています。
次回61340 4-4はこのシリーズでは異色のFlexible intermediate bulk container
です。
規格についてはこちらもご参照ください:https://rcj.or.jp/esd-standard
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【6】静電気対策Q&A(14)
■イオナイザについての質問 ──────────────────────
幅の広いファン型イオナイザを使用していますが、RCJS5-1で示される12か所の
評価でよいでしょうか。
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◆回答例◆
RCJS5-1による評価で問題ありません。
ファン型のイオナイザにはイオンを幅広に噴き出す大きなものや、スポット的で
小さなものなどいろいろなタイプがあります。用途がいろいろなため多様に進化
したといえますが、例えば小さくても風速が高いタイプのものは、左右の評価ポ
イントでの減衰時間は非常に長くなってしまう代わりに、奥行き方向の評価は高
いものになります。スポット的なイオナイザの中には風向が捩れて思わぬところ
の減衰時間が短くなったりすることもあります。
イオンバランスにしても同様で、右方向はプラスに偏り、左方向はマイナスに偏
るなどの現象も起こります。ご質問の幅広のイオナイザの場合は横幅方向の評価
が良くなると予想され、風速が高くない機種であれば奥行き方向の減衰時間が長く
なると予想されます。RCJS5-1の作業表面イオナイザの評価方法は、このような形
状の異なるイオナイザの特性を知り、現場に適切なイオナイザを選択することに
役立ちます。ただ減衰時間が規格を満足しているかどうかだけでなく、イオナイザ
の特性を知り作業現場にあったイオナイザをお選びください。