RCJ通信

RCJ通信 第56号(2024年4月4日)

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 第56号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                 2024.4.4発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】第3回ESDコーディネータ大会開催のご案内
【2】ESDコーディネータ資格及び主任ESDコーディネータ資格認証セミナー価格改定のお知らせ
【3】静電気対策従事者向けエキスパートセミナー受講お申し込み開始のお知らせ
【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申し込み受付中です
【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申し込み受付中です
【6】「第34回信頼性・ESD対策技術展示会」の出展者募集
【7】2024年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費請求書発行のご案内
【8】静電気対策Q&A(56)
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【1】第3回ESDコーディネータ大会開催のご案内

今年度もESDコーディネータ大会を開催いたします。
2019年に第1回ESDコーディネータ大会を開催してから3年間コロナ禍により中断して
いた大会を昨年度に第2回として開催いたしました。まだコロナ禍が明けて間もなかった
せいかご参加いただいた人数は少なかったのですが、2班に分かれてのグループ討議では
活発に意見が交換され非常に有意義な大会となりました。今年も同様に最新の規格情報や
ESD対策の悩みごとなどについてESDC間で意見交換するグループ討議などのセミナーを
企画しております。2024年度第3回の開催日は10月1日(火)を予定しております。
お申し込み受付は7月上旬から開始いたします。詳細は改めてRCJ通信でご案内させて
いただきます。ぜひともご参加のご検討をお願い申し上げます。

ご参考(第1回、第2回のESDコーディネータ大会):https://rcj.or.jp/esd-convention

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【2】ESDコーディネータ資格及び主任ESDコーディネータ資格認証セミナー価格改定のお知らせ

平素は格別のご高配を賜り厚く 御礼申し上げます。
このたび、『ESDコーディネータ資格認証セミナー受講料』及び『主任ESDコーディネータ
資格認証セミナー受講料』の価格改定を行うこととなりましたので、ご連絡申し上げます。
改定後の価格は次のとおりとなります。

■改訂後の価格(消費税込み):
 ・ESDコーディネータ資格認証セミナー
   RCJ賛助企業会員 93,500円    非会員 121,000円

 ・主任ESDコーディネータ資格認証セミナー
   RCJ賛助企業会員 99,000円    非会員 132,000円

■価格改定日:
  2024年8月1日

価格改定の背景には、市場環境やコスト増加などさまざまな要因がありましたが、セミナー
の品質を維持するために、誠に勝手ながらの見直しを行うこととなりました。
なお、『ESDコーディネータ(主任含む)資格更新セミナー受講料』及び『ESDコーディネータ
資格登録維持年会費(年会費)』につきましては、今回は価格改定の対象外となります。
引き続きご支援とご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

お問い合わせ先:info@rcj.or.jp

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【3】静電気対策従事者向けエキスパートセミナー受講お申し込み開始のお知らせ

RCJ通信第55号でご案内いたしましたエキスパートセミナーのお申し込み受付を4月3日
より開始いたしました。セミナー内容など詳しくは下記URLをご参照ください。
本セミナーは少人数制(定員8名)のセミナーですのでご希望の方はお早めに申し込み
くださいますようお願い申し上げます。
お申し込みは下記URLのお申し込みフォームをご利用ください。

詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar

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【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申し込み受付中です

資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第46回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催いたします。
  
■第46回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────

開催日時:2024年5月16日(木)、17日(金)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:150名

詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar

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【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申し込み受付中です

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年毎に更新することになってい
ます。資格更新セミナーは、ESD対策技術(規格改定を含め)のリフレッシュの機会を与える
ことを目的としています。
今回は、資格有効期限が以下(1)~(3)の方で、資格を維持されるESDコーディネータ、
主任ESDコーディネータの方が対象です。

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(1)2023年12月31日
(2)2024年6月30日
(3)2024年12月31日
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◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届の
ご提出をもちまして正式な資格失効といたします。

「第48回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時配信
いたします。ンターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソコン等があれば、
特別な設定なく受講いただけます。開催日時および会場は以下の通りです。

■第48回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2024年5月15日(水) 10:00~17:00
会場:大田区産業プラザ 3階特別会議室(東京都大田区南蒲田1-20-20)
    及びYouTube Live配信によるWeb受講
申し込み締切日:2024年5月8日(水)

詳細・お申し込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp

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【6】「第34回信頼性・ESD対策技術展示会」の出展者募集

信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、
より進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の
展示会です。会場では各出展社によるワークショップが開催され、最新の技術交流の
場としてご好評をいただいております。ぜひご出展をご検討ください。

日時:2024年11月7日(木)~11月8日(金)
場所:大田区産業プラザ 2階小展示場(東京都大田区南蒲田1-20-20)
   RCJ信頼性シンポジウムと同一会場で開催いたします。

詳細はこちらから:https://rcj.or.jp/exhibition
出展に関するお問い合わせ先:info@rcj.or.jp

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【7】2024年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費請求書発行のご案内

2024年度分のESDコーディネータ登録維持年会費(年会費)のご請求書を4月19日に
発行いたします。BtoBプラットフォーム請求書より、ダウンロードをお願いいたします。
セキュリティ環境に依るものと考えられますが、BtoBプラットフォーム請求書からの
メールが届かないという方は、受信フォルダ以外のフォルダをご確認願います。
この年会費は、資格保有者が多人数となりましたESD COORDINATOR資格認証制度を
運営していくための重要な資金です。みなさまにお納めいただきました年会費は、
毎年の認証カードの発行、セミナー事務局の運営維持、ESDコーディネータの
意見交換の場の充実等に充てております。認証カードの1年ごとの発行は、「人事
異動が激しく業務変更も頻繁に起こるので毎年発行してほしい」というESDコーディ
ネータのみなさまのご要望にお応えしたものです。ご理解とご協力をお願い申し上げ
ます。

BtoBプラットフォーム、年会費につきましてご不明な点がございましたら
info@rcj.or.jp までお問い合わせください。

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【8】静電気対策Q&A(56)

■EPA内の絶縁物についての質問─────────────────────

EPA内へ絶縁物を持ち込まないといけないのですが、その際の注意点を教えてください

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◆回答例◆

基本的にはEPAに帯電する可能性のある不要な絶縁物は持ち込まないことが前提ですが、
やむを得ず持ち込む場合はイオナイザなどによる帯電除去処理を行い持ち込みます。
ただし、この処理は一時的で摩擦や接触剥離など静電気を起こす要素があればすぐに再帯電
しますので注意が必要です。規格ではEPA内に持ち込まれた絶縁物に対して帯電電位と
ESDSの関係が以下のように規定されています。ESDSは5kV/m以上の電界に曝されないこと、
2kVの帯電物からは30cm以上離すこと、125Vの帯電物からは2.5cm以上離すこと、です。
つまり持ち込まざるを得ない絶縁物がESDSの存在場所に関係している場合は上記帯電を
させないように絶えず電位を低く抑えておくか、十分距離を離す必要があります。
近接する関係がどうしても避けられない場合は帯電物とESDSの間を接地された導体で電界
を遮蔽し影響を受けないようにします。この時導体は接地されていることが必要で、接地
されていないと遮蔽効果がありません。しかも接地されていない導体は静電誘導などにより
帯電し、帯電した導体とESDSが接触すると大きな放電電流が流れESDSを破壊する原因に
なります。このため規格には接地と接続されていない導体についても規定がありESDSと近接、
接触する可能性のある導体は35V以下に制限することとしています。
他に絶縁物の表面を導電化処理する方法もありますが、界面活性剤のようなタイプは徐々に
表面から離散していきますので定期的な再加工が必要になります。クリーンルームのような
清浄環境では離脱や転写された帯電防止剤が汚染の原因になることもありますので注意が
必要です。これらの情報はRCJS 5-2 5.3.3 ESD保護区域(EPA)内の5.3.3.2 絶縁体 や
5.3.3.3 孤立導体に記載されていますのでご参考にしてください。