RCJ通信

RCJ通信 第51号(2023年11月2日)

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 第51号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                 2023.11.2発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】「第2回ESDコーディネータ大会」開催結果のご報告
【2】「第33回RCJ信頼性シンポジウム」の最終ご案内
【3】「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」の最終ご案内
【4】「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」会場内の静電気セミナーのご案内
【5】2023年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費ご入金のお願い
【6】静電気対策Q&A(51)
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【1】「第2回ESDコーディネータ大会」開催結果のご報告

ESDコーディネータの資質向上とコーディネータ間の交流を目指して、10月3日に
大田区産業プラザで「第2回ESDコーディネータ大会」を開催いたしました。
開催項目は静電気関連セミナー、ESDコーディネータ間での討議、Q&A、対策用品の
展示、展示場での情報交換会です。
午前中は静電気対策関連の規格を制定するIEC TC101による国際規格IEC61340 5-1
の最新規格改定状況の報告と新規格IEC61340 6-1 医療施設の静電気対策-設備への
一般要求事項の解説を行いました。61340 5-1の規格解説では新しく定義される予定の
静電気対策用衣服の要求事項や61340 5-4に紐づけられた日常の対策管理方法を、6-1
については医療施設関係の静電気対策に関する規格を解説しました。
午後からはグループディスカッションを行いました。今回は、5つのテーマに合わせ
たグループ分けを予定していたのですが、参加者が大会を企画したときの予定数を
だいぶ下回ってしまい、少ない人数では会話が活性化しないので、テーマを集約して
十数名からなる2つのグループで討議しました。
始める前までは皆さんが発言を躊躇して無言が続いてしまうかと思いましたが、討議
を始めると日頃の対策の悩みなどが次々と上げられ、活発な討議となっていました。
討議終了後、それぞれのグループがどのような討議をしたかを発表し合うことで、
より情報を得ることができたようです。
今回Q&Aの時間も用意していましたが、グループディスカッションがすでにQ&Aの
ようになっていたので、グループディスカッションの時間を延長し、Q&Aは割愛しま
した。
ESDコーディネータ大会の目的の一つがESDコーディネータ間の交流を図ることなの
で、夕方から展示場内で情報交換会を行いました。1時間半ほどの間でしたが皆さん
それぞれに交流を深めつつ、連絡先の交換(名刺交換など)による横方向の繋がりの
構築に努められていたようです。
RCJでは、開催を継続し定番化することで、このESDコーディネータ大会が、ESD
コーディネータの方々が集いやすい場所になることを目指しています。今後も毎年
ESDコーディネータ大会を企画していきますのでぜひご参加ください。
最後に、大会運営・会場での展示にご協力いただきました企業の皆様に深くお礼申し
上げます。

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【2】「第33回RCJ信頼性シンポジウム」の最終ご案内

RCJ信頼性シンポジウムは、電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発技術者、
信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通のテーマで論文発表・
討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技術等の分野での発展に寄与
することを狙いとしています。
本シンポジウムは、静電気関連問題を中心に扱う“EOS/ESD/EMCシンポジウム”、及び
電子デバイス・電子部品の信頼性問題を中心に扱う“電子デバイス・電子部品の信頼
性シンポジウム”からなっており、11月10日の “EOS/ESD/EMCシンポジウム”では、
ESDSを搭載したモジュールの静電気放電現象及び対策に焦点をあて、セミナーを行い
ます。
みなさまのご参加をお待ちしております。

■第33回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────

開催日時:2023年11月9日(木)~11月10日(金)
場所:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/symposium

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【3】「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」の最終ご案内

信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、より
進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の展示会
です。ご来場時の入場登録のみで展示会、ワークショップとも自由にご参加いただ
くことができます。

■第33回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────

開催日時:2023年11月9日(木)~11月10日(金)
会場:大田区産業プラザ 2階小展示場(東京都大田区南蒲田1-20-20)

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition

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【4】「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」会場内の静電気セミナーのご案内

【3】にご案内した「第33回信頼性・ESD対策技術展示会」において、今年は
展示会企画の一環として無料の「静電気対策セミナー」を行います。
セミナーテーマは、RCJS 5-1(IEC61340 5-1)の要求事項と実際の静電気対策の
関係についてと、最新のIEC61340 5-1規格改定動向の紹介です。
RCJS 5-1(IEC613405-1)に準拠した静電気対策を行っている方々にとって今後の
規格改訂動向を含めお役に立つ情報になるかと思います。
またこの展示会では静電気対策関連各社が製品展示と最新の製品情報のワーク
ショップ講演を行っています。静電気対策用品の新しい情報が得られる絶好の
機会です。ぜひこの機会に最新の静電気対策の情報を収集してください。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

展示会期間:2023年11月9日(木)~11月10日(金) 10:00~17:00
セミナー講演時間:2023年11月9日(木) 15:40~16:30
会場:大田区産業プラザ 2階小展示場 ワークショップ会場
参加費:無料 

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition-2

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【5】2023年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費ご入金のお願い

日頃、弊センターの活動にご理解を賜りまして誠にありがとうございます。
2023年度のご請求書は、4月19日にBtoBプラットフォームより発行しておりますが、
まだお納めいただいていない場合は、BtoBプラットフォーム請求書にログインいただき、
ご処理のほどお願いいたします。
ご請求書の再発行を希望される場合は、BtoBプラットフォーム請求書にログイン後、
発行済みの請求書を差し戻していただくか、下記のメールアドレスにご連絡をお願い
いたします。
この資格登録維持年会費は、ESD COORDINATOR資格認証制度を運営していくため
の重要な資金となっております。何卒ご理解の上ご協力の程お願い申し上げます。

★資格の更新を辞退される方は、以下のページにあります辞退届(Wordファイル)
をダウンロード、ご記入の上、必ず提出してください。
辞退届のご提出をもちまして正式な資格ご辞退といたします。

所属・住所変更

再発行等のお問い合わせはこちらのアドレスにお願いいたします:info@rcj.or.jp

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【6】静電気対策Q&A(51)

第45回ESDコーディネータ資格認証セミナー(2023年10月16日開催)でのQ&Aの
内容を、みなさまの知識をリフレッシュする意味で、数回に分けて掲載いたします。

■質問1─────────────────────

RCJS-5-1のP17の図12(典型的なEPAの配線)において、EPAグラウンド設備を床
(静電床等)で代用可能でしょうか。

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◆回答例◆

多くの場合、代用可能ではありません。EPAグラウンド設備は2Ω未満の抵抗で(接地
もしくはお互いに)接続されている、また。静電床は10^9Ω未満の抵抗でEBPへ抵抗
されている必要があります。床の抵抗Rgが2Ω未満の時のみEPAグラウンド設備として
流用することは可能ですが、2Ω未満では人体を危険にさらす可能性があります。
EPAグラウンド設備と静電床とでは固有の要求抵抗値が違うため、代用することはでき
ないでしょう。

■質問2─────────────────────

RCJS-5-1のP30のA1.3.1(衣類のサンプル準備)において、洗浄処理5サイクルとあり
ますが、1サイクルの定義を教えてください。

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◆回答例◆

洗浄処理は、洗濯・すすぎ・脱水で1サイクルとなります。認定試験では、洗浄処理
を5サイクル行い、次に前処理として乾燥と恒温・恒湿下で規定時間放置し、その後
測定します。検証試験では前処理無しで乾燥後測定します。
なお、認定試験で行う洗浄処理は、新品の衣服には生地及び製品の製造に必要な化学
薬品の残渣や汚れの付着の可能性があり、それらの影響を除去することを目的に実施
します。

■質問3─────────────────────

床の静電ワックス等を業者で実施してもらった場合、業者に抵抗測定(エビデンス含む)
をしてもらった方が良いのでしょうか。

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◆回答例◆

お勧めしません。床及び床材に関しては建築関係のJISで電気的特性を評価しているため、
測定及びエビデンスを求める際にはRCJSに従った測定を行えるのか否かを確認する必要が
あります。測定・評価方法を指示しないと、多くの場合、床の抵抗測定では印加電圧500V、
2kg・60mmφの電極を用いたJIS法で行われてしまいます。