電子部品信頼性(機能安全)委員会と成果報告

電子部品信頼性(機能安全)委員会の活動内容と成果資料の公開

最近、FA等のコンピュータ制御電子機器及び自動車の機能安全が注目されています。その基本規格は、IEC 61508「電気・電子・プログラム電子安全関連系の機能安全」であり、自動車向けの機能安全規格はISO 26262でが2011年に発行されました。その第2版が2018年に発行されました。IEC 61508では、ハードウエアの安全度水準(SIL(Safety Integrity Level):4段階に分類(表1参照))を評価し、明らかにすることを要求しています。ISO 26262では、ASIL(Automotive SIL)と呼ばれ、やはり4段階に分類されています。SILの評価方法では、電子機器の構成電子部品の故障率を基に算出することになります。自社の信頼性データやフィールドデータを基に算出するのが望ましいのですが、手元にデータが無い場合に、公表されている故障率データを基に算出せざるをえません。IECで公表している故障率モデルとして、IEC 62380/TR(Reliability Hand Book – A universal model for reliability prediction of Electronics components, PCBs and equipment)があり、規格では、このTRの使用が推薦されています。このTRは仏で作成されたので、特に欧州に輸出する場合、このTRを用いた故障率予測が要求されると言われています。なお、IEC/TRモデル以外にも、IEC 61709、FIDES、MIL-HDBK-217及びその後継規格の217plus(PRISM)等があります。電子部品信頼性(機能安全)委員会は、これらの故障率モデルを主に、機能安全規格について、調査研究することを目的とした調査研究委員会です。
以下の資料は、その調査資料の一覧です。

常日頃、機能安全の分野で活躍している皆様の参考資料として大いに役立つことが期待されます。

なお、本資料はCD版のみの販売になります。

平成25年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 -機能安全規格の解説とSIL(ASIL)評価のための電子部品故障率予測ガイドライン-

入手方法と頒布価格

当センター発行資料は、一般の書店では取り扱っておりません。ご入用の向きは、直接下記へご注文下さい。
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〒111-0043 東京都台東区駒形2-5-6 カミナガビル3階
一般財団法人 日本電子部品信頼性センター 総務部
(TEL:03-5830-7601 FAX:03-5830-7602)

平成26年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 ーハードウエアのSIL(ASIL)評価例及びFIDES(電子部品故障率モデル)の解説と算出例-

平成27年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 -機能安全規格の動向及び電子部品故障率モデルのIEC/TR 62380、FIDES及び217Plusを用いた故障率算出例と比較

平成28年度電子部品信頼性調査研究委員会研究成果報告書 -機能安全とリスクアセスメント及びISO 26262 におけるソフトエラーを含めた集積回路の故障率の取り扱い方法

平成29年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 - 移動ロボットの安全性に係る自動化レベルの等級化及び半導体の従属故障分析とISO 26262、付録:IEC 61709/Ed3:2017 電子部品-信頼性-故障率の基準条件及び換算のためのストレスモデル-

平成30年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 - 工知能(AI)技術と安全性、及びハードウェア開発におけるASIL評価方法と例 付録A: IEC CD 63162/TR/Ed1:電気部品-信頼性-基準条件における基準故障率、付録B:自動車用半導体デバイスロバストネス検証(ZVEI 第3版)-

令和元年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 - 安全の諸原則とリスクの分類とに基づく機能安全とSOTIF の位置づけ、及び米国における信頼度予測方法の動向(MIL-HDBK-217F の後継) 付録: MIL-HDBK-217F Notice 2(Feb 1995)-

令和2年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 - 人の操作を含む多層電気・電子・プログラマブル電子安全関連系群の機能安全評価モデルと介護ロボットへの適用、及び故障物理手法による信頼度予測方法の動向 付録1:ZVEI(第2 版:June 2013)自動車用電気/電子モジュールのロバストネス検証ハンドブック 付録2:ANSI/VITA 51.2-2016 故障物理に基づく信頼度予測 付録3:SAE J3168:2019 「航空-自動車業界が推奨する電気、電子、電気機械コンポーネントの信頼性物理分析の実践」-

令和3年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 - 機能安全における危険事象の起こり易さの尺度と算出方法、自動車の日米におけるリコール状況及び自動車用半導体のゼロディフェクトへ向けての取り組み附録A:AEC-Q004:2020 自動車用ゼロディフェクトフレームワーク-

令和4年度電子部品信頼性研究委員会成果報告 - ・機能安全における安全関連系に係る信頼性/リスク特性値の導出、・事象/状態の生起順序に依存するハザード分析のためのFTA、・IECの電子部品信頼性ハンドブックの最近の開発状況、・電子機器に使用する半導体の故障予知と健全性マネジメント:附録A: IEC 63162/TR/Ed1:電気部品-信頼性-基準条件における基準故障率

経験則に基づくハンドブック予測方法による電子部品の故障率予測 - IEC/ TR 62380、FIDES、217Plusの解説と故障率予測計算例-

電子機器の信頼度予測方法の解説とMIL-HDBK-217Fの全訳資料(PRISM及びMIL-HDBK-217F)

電子機器の新しい信頼度予測方法-PRISM-の目次(付録 MIL-HDBK-217F Notice2の全訳)