RCJ通信
RCJ通信 第74号(2025年10月2日)
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第74号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2025.10.2発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーの受講お申込み受付中です
【2】次回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーの受講お申込み受付中です
【3】「第35回RCJ信頼性シンポジウム」の参加お申込み受付中です
【4】「第35回信頼性・ESD対策技術展示会」のワークショップのご案内
【5】第4回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)の参加受付中です
【6】次回エキスパート養成セミナーの受講お申込み受付中です
【7】静電気対策Q&A(73)
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーの受講お申込み受付中です
「第49回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催いたします。
■第49回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────
開催日時:2025年10月15日(水)、16日(木)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:100名
申込締切日:2025年10月8日(水)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar
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【2】次回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーの受講お申込み受付中です
ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年毎に更新することになって
います。資格更新セミナーは、規格改定を含めたESD対策技術の情報の更新の機会となる
ことを目的としています。 今回は、資格有効期限が以下(1)(2)(3)の方で、資格を維持
されるESDコーディネータ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
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(1)2025年6月30日
(2)2025年12月31日
(3)2026年6月30日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時(もしくは認証セミナー合格時)に発行された認証書
(A4判の認証書で、資格登録維持年会費を納入後に毎年発行される認証カードとは異なり
ます)をご確認ください。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。
◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届のご提出
をもちまして正式な資格失効といたします。
「第53回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時配信
いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLにアクセスして
いただくだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソ
コン等があれば、特別な設定は必要ありません。開催日時および会場は以下の通りです。
■第53回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2025年10月20日(月) 10:00~17:00
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2025年10月13日(月)
※第53回が2025年度最後の更新セミナーとなります。次回は、2026年5月に開催
予定です。
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp
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【3】「第35回RCJ信頼性シンポジウム」の参加お申込み受付中です
RCJ信頼性シンポジウムは、ESD現象とESD対策、及び電子デバイス・電子部品信頼性
に特化したシンポジウムです。2025年は、以下の日程で開催します。 RCJ信頼性シン
ポジウムは、EOS/ESD/EMCシンポジウムと電子デバイス・電子部品の信頼性シンポ
ジウムからなっています。 なお、2025年のシンポジウムは、現地開催のみです。
■第35回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────
開催日時:2025年10月21日(火)~10月22日(水)
場所:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京、京急蒲田)
プログラム・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/symposium
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【4】「第35回信頼性・ESD対策技術展示会」のワークショップのご案内
信頼性・ESD対策技術展示会の会場内におきまして、10月21日、22日の両日、出展社
による「現場でのESD対策事例」を交えたESD対策技術に関するワークショップを行い
ます。ご来場時の入場登録のみで展示会、ワークショップとも自由にご参加いただく
ことができます。
■第35回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────
開催日時:2025年10月21日(火)~10月22日(水)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール B会場(東京、京急蒲田)
(RCJ信頼性シンポジウムと同一会場で開催)
展示会・ワークショップの詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition-2
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【5】第4回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)の参加受付中です
第4回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)を2025年11月18日に台東区民会館
9階特別会議室で開催いたします。ESDコーディネータ大会の主な目的はご参加の皆さん
がいくつかのグループに分かれて討議いただくグループディスカッションです。午前中は
セミナー、午後にグループディスカッションを計画していますが、今年はセミナーを6名
の講師でESD管理規格の国際対応、規格の調整(Tailoring)、測定に関する情報、衣服の
測定管理等について解説します。午後のグループディスカッションでは例年通りいくつか
のグループに分かれて皆さんに要望いただいた討議テーマでディスカッションを行います。
他社の静電気対策レベルはどの程度だろう、他企業は静電気対策をどう考えているのだ
ろうか、各企業間同士のコンセンサスはどのように図っているのだろうかなど悩みを抱え
たESDコーディネータがお互いに情報交換することでより良い静電気対策につなげる機会
になるかと思います。この機会にぜひ皆様が日頃の対策活動で疑問に思っていることをご
討議いただきたいと思います。原則ESDコーディネータの参加ですが、ESDコーディネー
タ以外の方の参加も可能です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
■第4回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会) ──────────
開催日時:2025年11月18日(火)10:00~18:00
会 場:台東区民センター 9階特別会議室(東京都台東区花川戸2丁目6番5号)
定 員:40名
お申込締切日:2025年11月12日(水)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esd-convention
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【6】次回エキスパート養成セミナーの受講お申込み受付中です
エキスパート養成セミナーは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交えて
解説するセミナーです。実際に静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って測定して
いただき、測定の問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事される方
に必要とされる静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養っていただくことを
目的としています。講師が一方的に話を進める講習ではなく、受講者と講師が話し合いな
がら講習を進めていきます。皆様のご参加をお待ちしております。
■エキスパート養成セミナー ──────────────
開催日:2025年11月27日(木)、28日(金)
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar
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【7】静電気対策Q&A(73)
■帯電プレートモニターについての質問─────────────────────
当社ではイオナイザをたくさん使用しており除電効果を簡易型の帯電プレートモニター
で管理しています。簡易型と規格対応の帯電プレートモニターでは測定値が異なるので
比率を取っていますが、先日のESDC資格更新セミナーですべてのイオナイザごとに
比率を確認しなくてはいけないとありましたがなぜでしょうか。
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◆回答例◆
帯電プレートモニターの減衰時間に関わる重要な要素としてプレートの大きさとプレート
の静電容量があります。プレートの大きさはイオンを吸収する面積として大きいほうが
多くのイオン(電流)を吸収できるのでプレートが大きいほうが減衰時間は早くなります。
静電容量は、電荷の蓄積量による電圧が決まる値ですので大きいほうが現れる電圧に対し
て多くの電荷を蓄積していることになります。つまり大きい容量のほうが多くの電荷を消化
しなければならないことになるので減衰時間は遅くなります。帯電プレートの大きさと
静電容量には密接な関係があり、通常プレートと接地体との間隔が一定であれば、プレート
が大きくなると静電容量も大きくなります。プレートが大きくなるとイオンを多く吸収して
減衰時間が早くなる反面、プレートが大きくなると静電容量が大きくなり減衰時間が遅く
なる傾向と、それぞれ相反する特性が関係し減衰時間が決まります。このために規格では
プレートサイズと静電容量が決められています。
さて減衰時間を左右させる要素としてイオナイザの形状があります。大きな吹出し口のイオ
ナイザでは大きいプレートも小さいプレートにもイオンが覆いつくします。このため小さい
プレートは大きいプレートに対しイオンを吸収できる面積が小さいので減衰時間は長くなり
ます。しかし小さいプレートの静電容量は小さく減衰時間は早くなる傾向にあり面積の比率
ほど減衰時間は長くなりません。次にノズルタイプのような小さい吹出し口のイオナイザ
の場合では、もともと吹出されたイオンの面積が小さいので大きい帯電プレートと小さい
プレートともにイオナイザが噴出したイオンの大半がプレートに当たります。この場合は
プレートに吸収されるイオンの量があまり変わらず静電容量の小さなプレートの方が減衰
時間は早くなります。 そしてイオナイザから距離が離れた場合です。ある距離で大きい
プレートと小さいプレートの比率を決めた場合、測定距離が離れると吹出される多くの
イオンは拡散し減衰時間は遅くなるのですが、これに伴い比率も変わることになります。
最後にもう一つ注意しなくてはいけない測定にオフセット電圧(イオンバランス)の測定が
あります。ACタイプのように少しの時間後に値が収束し一定になる場合は問題ないのです
がパルスDCのようにプラスマイナスが変動するイオンがプレートにやってくる場合は先程
説明したプレートサイズによる減衰時間の違いに加え静電容量が大きいか小さいかでイオン
振動の変化を受けやすいか受けにくいかの違いが出ます。容量が大きいほうはやってくる
片極のイオンによる電圧が十分上がらないうちに次のイオンがやってくるのでプラスマイ
ナスのピークは低くなります。しかし容量の小さなプレートはすぐにイオンがいっぱいに
なりピーク電圧は高くなります。これも距離によって比率が変わるので距離の違う使い方を
している場合はそれぞれ比率を取っておく必要があります。
以上のことから一義的に大きいプレートと小さいプレートの比率を決めてもイオナイザの
種類や使用環境が変わると比率は変わり、使用環境やイオナイザごとに比率を取っておかな
くてはならないということになります。米国規格ではイオナイザの管理記録用紙に、使用し
ているイオナイザすべてに番号を付けそれぞれ大きいプレートと小さいプレートの比率を
記載するよう規定しています。
