RCJ通信
RCJ通信 第81号(2026年5月7日)
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第81号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2026.5.7発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】「RCJS-5-1:2025(第4版)とRCJS-TS-5-4:2025(第1版)」解説セミナー
開催のご案内
【2】「第36回RCJ信頼性シンポジウム」発表論文募集のお知らせ
【3】次回エキスパート養成セミナーの受講お申込み受付中です
【4】ESD COORDINATOR 資格の有効期限、維持及び更新についてのご案内
【5】2026年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費のご請求書ダウンロードのお願い
【6】静電気対策Q&A(80)
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【1】「RCJS-5-1:2025(第4版)とRCJS-TS-5-4:2025(第1版)」解説セミナー
開催のご案内
2026年3月にRCJS-5-1:2025(第4版)及びRCJS-TS-5-4:2025(第1版)を発刊し
ました。発刊に伴いこの二つの規格の改訂内容や相互の関係について解説するセミナー
を7月に開催します。
これまでRCJS-5-1:2016(第3版)を使ってESD管理を行ってきたESD管理者にとって
規格が改訂されたことで管理体制のどの部分を変更しなければならないのか、何か
新しい規定が決められていないかなどの情報を提供する解説セミナーとなっています。
RCJS-TR-5-4と連携していなかったRCJS-5-1:2016(第3版)がRCJS-5-1:2025(第4版)
に改訂されRCJS-TS-5-4:2025(第1版)と関連付けられたことでTS-5-4を取り込んだ
管理体制を構築できるようになり、TS-5-4の内容のみならず相互の関係を知ることも
重要になりました。発刊に際し、規格文書の提供を兼ねて廉価でのセミナー開催を
計画しています。この機会にぜひ規格文書の入手と合わせてセミナー受講をご検討
ください。
日時:2026年7月31日 13:00~16:00
会場:大田区産業プラザ 3階特別会議室(Web同時配信も予定しています。)
費用:ESDコーディネータ及び賛助企業会員 16,500円(税込)
一般 27,500円(税込)
※費用には規格書RCJS-5-1:2025(第4版)及びRCJS-TS-5-4:2025(第1版)の代金が
含まれます。
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/revision-seminar
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【2】「第36回RCJ信頼性シンポジウム」発表論文募集のお知らせ
RCJ信頼性シンポジウムは、ESD現象とESD対策、及び電子デバイス・電子部品信頼性
に特化したシンポジウムです。2026年は以下の日程で開催します。
2026年の第36回シンポジウムの発表論文の募集を開始しました。
奮ってご投稿くださるようお願いいたします。
発表論文申込締切:2026年7月24日(金)
■第36回RCJ信頼性シンポジウム ────────────────────
開催日時:2026年12月1日(火)~12月2日(水)
会場:日本教育会館 8階(東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2)
定員:100名
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/symposium-2
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【3】次回エキスパート養成セミナーの受講お申込み受付中です
エキスパート養成セミナーは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交え
て解説するセミナーです。実際に静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って測定
していただき、測定の問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事さ
れる方に必要とされる静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養っていただ
くことを目的としています。講師が一方的に話を進める講習ではなく、受講者と講師が
話し合いながら講習を進めていきます。皆様のご参加をお待ちしております。
■エキスパート養成セミナー ──────────────
開催日:2026年6月11日(木),12日(金)
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar
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【4】ESD COORDINATOR 資格の有効期限、維持及び更新についてのご案内
本資格の有効期限、維持及び更新につきましてご案内いたします。
◆有効期限と更新セミナー受講について
ESD COORDINATOR資格の有効期限は初回登録日から3年とします。この有効期限
は、合格後に発行される登録証(A4判の紙)に記載されています。資格維持のため
には、資格登録維持年会費(年会費)の納入と、更新セミナーの受講とレポート提出
が必須です。3年ごとの更新セミナーの受講は、IEC 61340シリーズ規格の改定に伴う
研修や知識のリフレッシュの機会が必要と考えるためです。
更新セミナーの受講に際しては、有効期限の半年前から半年後、1年間の受講期間
があり、その間のどのセミナーを受けることも可能ですが、資格有効期限は資格を
取得した年から始まる3年の周期が繰り返されます。
◆資格登録維持年会費(年会費)と認証カードについて
年会費のご請求書は、毎年4月中旬に、BtoBプラットフォーム請求書から発行して
おります。資格が不要になった方は、直ちに資格辞退届のご提出をお願いいたします。
資格辞退届のご提出をもちまして正式な資格失効といたします。
また、1年ごとに認証カード(プラスチックのカード)を発行します。認証カードの
有効期限は1年間(資格取得月~翌年の前月、すなわち、5月の認証セミナーを受講
し合格した方:7月1日~翌年6月30日、11月の認証セミナーを受講し合格した方:
1月1日~12月31日)とします。
詳細はこちらをご参照ください:https://rcj.or.jp/esdc-page
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【5】2026年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費のご請求書ダウンロードのお願い
2026年度分のESDコーディネータ資格登録維持年会費(年会費)のご請求書を4月21日に
発行いたしました。BtoBプラットフォーム請求書のIDをご登録いただいている方は、
ログインいただき、ダウンロードをお願いいたします。
メールアドレスが変更になった方は、BtoBプラットフォーム請求書のIDの再登録が必要
です。至急下記の登録情報の変更フォームからご連絡をお願いいたします。
なお、有効期限切れ後1年以内の方にも、請求書を発行しています。ご面倒でも資格を
辞退する方は、その旨ご連絡いただきますようお願いいたします。
この年会費は、資格保有者が多人数となりましたESD COORDINATOR資格認証制度を運営し
ていくための重要な資金です。みなさまからいただきました年会費は、認証カードの発行、
セミナー事務局の運営維持、ESDコーディネータの意見交換の場の充実等に充てており
ます。認証カードの1年ごとの発行は、「人事異動が激しく業務変更も頻繁に起こるの
で毎年発行してほしい」というESDコーディネータのみなさまのご要望にお応えしたもの
です。ご理解とご協力をお願い申し上げます。
BtoBプラットフォームにつきましてご不明な点がございましたら
info@rcj.or.jp までお問い合わせください。
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【6】静電気対策Q&A(80)
■ESDSの包装材についての質問 ──────────────
当社ではESDSの搬送に帯電防止製のトレイを使用していますが、抵抗値が1x10^12Ω
と高く規格では絶縁物の範囲になっています。トレイ自体は帯電防止性があり帯電して
いることはないのですが、規格に従うと絶縁物を使っていることになるので判断に困って
います。トレイのメーカーはこの製品を界面活性剤を練り込んだ静電気対策品であると
謳っています。このトレイは生産に欠かせないので他の物に置き換えが難しい状況です。
なにか良い方法はないでしょうか。
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◆回答例◆
RCJS 5-1では10^12Ωは絶縁性と定義されESDSの包装材の近接・一次包装には絶縁性材料
を使用しないこととしています。しかしRCJS 5-1 包装特性の項ではEPA内外において使用
すべき一次包装材料の項目には低帯電性材料が含まれていて、導電性や拡散性には抵抗
範囲を示す定義がありますが低帯電性には抵抗範囲の定義がありません。
(※規格では帯電防止性の用語は低帯電性に置き換えられています)
トレイのメーカーはこの製品を低帯電性と定義していることから、このトレイが10^12Ω
であっても低帯電性として使用できるとするのか、10^12Ωであることから絶縁性と判断
し使用できないとするのか判断が難しいところかと思います。
そこでこのトレイが製造プロセスに不可欠なアイテムであること、製造元がこの製品を
静電気対策用品であると定義している(つまり低帯電性包装材)ことを基に、まずこの
トレイが帯電しないことを立証し、ESD管理基準に性能と使用方法を組み込むことで
(規格からの逸脱と調整)使用は可能になるのではないかと思います。
それにはトレイの購入受入れ時に抵抗値の認証試験を行い、製造プロセス中にこのトレイ
が帯電しないことの検証や、使用状況を鑑みた耐久性(低帯電性能の)の検証、適合性
確認(定期点検)頻度の策定などしっかりと運用基準を設定することが必要です。
今は規格から外されましたが高抵抗の材料の評価方法に減衰試験があります。帯電プレー
トモニタを使用して減衰特性を調べることも有効かと思います。界面活性剤練込み系の
材料は微量の析出により効果を維持するものが多く洗浄回数や経年による性能変化があり
寿命管理が重要です。また湿度(低湿度)の影響を受けやすいので湿度管理も注意してく
ださい。
判断が不明確な事象では判定者(顧客など)によって良し悪しが変わることがあります。
この不確実な判断に対抗するには使用しても問題ないという根拠を明確にして正当性を
きちんと説明できるかが肝要です。
