RCJ通信
RCJ通信 第80号(2026年4月2日)
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第80号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2026.4.2発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】「RCJS-5-1:2025(第4版)とRCJS-TS-5-4:2025(第1版)」解説セミナー
開催のご案内
【2】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申込み受付中です
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付中です
【4】次回エキスパート養成セミナーの受講お申込み受付中です
【5】「ESD管理システムの監査方法解説セミナー」の受講お申込み受付中です
【6】「第36回信頼性・ESD対策技術展示会」の出展社募集
【7】2026年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費請求書発行のご案内
【8】静電気対策Q&A(79)
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【1】「RCJS-5-1:2025(第4版)とRCJS-TS-5-4:2025(第1版)」解説セミナー
開催のご案内
2026年3月にRCJS-5-1:2025(第4版)及びRCJS-TS-5-4:2025(第1版)を発刊し
ました。発刊に伴いこの二つの規格の改訂内容や相互の関係について解説するセミナー
を7月に開催します。
これまでRCJS-5-1:2016(第3版)を使ってESD管理を行ってきたESD管理者にとって
規格が改訂されたことで管理体制のどの部分を変更しなければいけないか、何か新しい
規定が決められていないかなどの情報を提供する解説セミナーとなっています。
RCJS-TR-5-4と連携していなかったRCJS-5-1:2016(第3版)がRCJS-5-1:2025(第4版)
に改訂されRCJS-TS-5-4:2025(第1版)と関連付けられたことでTS-5-4を取り込んだ
管理体制を構築できるようになり、TS-5-4の内容のみならず相互の関係を知ることも
重要になりました。発刊に際し、規格文書の提供を兼ねて廉価でのセミナー開催を
計画しています。この機会にぜひ規格文書の入手と合わせてセミナー受講をご検討
ください。
お申込み受付開始は、2026年5月上旬を予定しています。詳細はホームページと5月
配信のRCJ通信であらためてご案内いたします。
日時:2026年7月31日 13:00~16:00
会場:大田区産業プラザ 3階特別会議室(Web同時配信も予定しています。)
費用:ESDコーディネータ及び賛助企業会員 16,500円(税込)
一般 27,500円(税込)
※費用には規格書RCJS-5-1:2025(第4版)及びRCJS-TS-5-4:2025(第1版)の代金が
含まれます。
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【2】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申込み受付中です
「第50回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催いたします。
■第50回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────
開催日時:2026年5月14日(木)、15日(金)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:150名
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar
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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付中です
次回の資格更新セミナーは、資格有効期限が以下(1)(2)(3)の方で、資格を維持される
ESDコーディネータ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
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(1)2025年12月31日
(2)2026年6月30日
(3)2026年12月31日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時に発行された認証書(A4判紙製で、資格登録維持
年会費を納入された後に毎年発行される認証カードとは異なります)をご確認くださ
い。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。
◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届の
ご提出をもちまして正式な資格失効といたします。
「第54回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」はYouTube LiveでWeb同時
配信いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLに
アクセスするだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTubeをご覧に
なれるパソコン等があれば、特別な設定なく受講いただけます。
開催日時および会場は以下の通りです。
■第54回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2026年5月13日(水) 10:00~16:30
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2026年5月7日(木)
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp
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【4】次回エキスパート養成セミナーの受講お申込み受付中です
エキスパート養成セミナーは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交えて
解説するセミナーです。実際に静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って測定して
いただき、測定の問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事される方
に必要とされる静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養っていただくことを
目的としています。講師が一方的に話を進める講習ではなく、受講者と講師が話し合いな
がら講習を進めていきます。皆様のご参加をお待ちしております。
■エキスパート養成セミナー ──────────────
開催日:2026年6月11日(木),12日(金)
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar
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【5】「ESD管理システムの監査方法解説セミナー」のお申込み受付中です
このセミナーではESD管理プロセス認証を受けるにあたりどんな体制を作っておいたらいい
のか、どのような準備が必要かなど、認証は取りたいが何をすれば良いか分からないといっ
た方向けに受審のための説明と、内部監査や二社間監査の手法など実務に関する解説をい
たします。ESD監査に関するお悩みをお持ちの方にお役に立つセミナーとなっております。
皆様のご参加をお待ちしております。
■ESD管理システムの監査方法解説セミナー ──────────────────
開催予定日:2026年4月21日(火) 13:00~16:30
会場:台東区民会館 8階 第4会議室(東京都台東区花川戸2丁目6−5)
費用:9,900円(税込)
定員:30名
セミナーのお申込みはこちらから:https://rcj.or.jp/esd-controlsystem-seminar
ESD管理システム認証、ESDプロセス認証については以下のページをご参照ください。
お問い合わせ先:info@rcj.or.jp
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【6】「第36回信頼性・ESD対策技術展示会」の出展社募集
RCJ信頼性シンポジウムと併設のこの展示会は、電子部品、電子機器、電子装置及び
システムなどの信頼性技術者、生産技術者、品質保証技術者を対象に、より進歩した
静電気障害対策技術、静電気対策用用品、信頼性評価技術、故障解析技術、信頼性
向上対策の紹介を目的としております。
特に近年、高集積化・微細化が進展する半導体デバイス等の製造工程やアセンブリ
工程で静電気に対する敏感性が高まり、静電気の影響を受けやすくなっているため
静電気対策が必須事項となってきております。
このような状況を踏まえ静電気対策機器、静電気対策用資材、信頼性評価・シミュレー
ション装置、故障解析サービスを中心とした展示会を企画し・開催しております。
また、展示会場内では新技術・新製品の紹介するワークショップも開催しております。
今年度は日本教育会館8階の一番大きな会場の使用と、シンポジウム会場に隣接した
会場であることで例年以上に会場へ来訪いただく方が増えると予想しております。
静電気対策・電子デバイス評価・信頼性に特化した本展示会に参加され、御社の
セールスプロモーションにご活用いただくよう出展をご検討ください。
詳細はこちらから:https://rcj.or.jp/exhibition-2
出展に関するお問い合わせ先:info@rcj.or.jp
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【7】2026年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費請求書発行のご案内
2026年度ESDコーディネータ登録維持年会費(年会費)のご請求書を4月21日(火)に
発行いたします。BtoBプラットフォーム請求書より請求書発行のご連絡メールを送信
いたしますのでご案内にしたがってダウンロードをお願いいたします。
この年会費は、資格保有者が多人数となりましたESD COORDINATOR資格認証制度を
運営していくための重要な資金です。
お納めいただきました年会費は、毎年の認証カードの発行、セミナー事務局の運営維持、
ESDコーディネータの意見交換の場の充実等に充てております。認証カードの1年ごと
の発行は、「人事異動が激しく業務変更も頻繁に起こるので毎年発行してほしい」と
いうESDコーディネータのみなさまからのご要望にお応えしたものです。ご理解とご協力
をお願い申し上げます。6月末日までにご入金をお願いいたします。
セキュリティ環境によるものと考えられますが、BtoBプラットフォーム請求書からの
メールが届かない場合は、受信フォルダ以外のフォルダをご確認願います。
BtoBプラットフォーム、年会費につきましてご不明な点がございましたら
info@rcj.or.jp までお問い合わせください。
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【8】静電気対策Q&A(79)
■絶縁抵抗計の印加電圧についての質問 ──────────────
当社ではESD管理用アイテムの抵抗測定に絶縁抵抗計を使用しております。絶縁抵抗計
には印加電圧を125V、250V、500Vと選択できるようになっていますが、印加電圧を変
えると同じ材料、位置で測定値が大きく変化します。どの電圧で測定することが正しい
のか教えてください。
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◆回答例◆
まず導電性材料の性質からご説明します。導電性材料の多くは絶縁性材料に微量の低抵
抗の導体材料を配合して作成されています。金属のような材料は自由電子が材料内を容
易に行き交い流れることができますが、絶縁体には自由電子はほとんどなく、また微量
のカーボンや金属の粉体導体材料を混ぜたような静電気拡散性材料は絶縁材の中に混合
した導体微粒子がとびとびにしか存在しないため印加した電圧に比例して電流が流れず、
ある電圧から急に電流が流れやすくなったりします。これが印加電圧によって抵抗値が
変わってしまう理由です。
この絶縁性材料に配合するカーボンや金属粉など導体材料の比率は基材となる絶縁材料
に対し十数パーセント程度なので材料内で濃いところや薄いところができて不均一な状
態になっています。この濃い部分は抵抗が低く薄いところは抵抗が高いので電流が流れ
やすいところや流れにくいところができ、これも導電性材料の抵抗値が不安定な理由の
一つとなります。
この導電性材料の抵抗値をコントロールするには、導体材料の配合比率を変えることに
なりますが、もともと微量にしか配合できない材料なのでコントロールのための配合率
変更はより微量となり、高抵抗になればなるほど絶縁性材料との比率が低くなるため、
よりコントロールは難しくなります。もちろん導電性材料の中には導体粉の混合に頼ら
ないものや、配合する導電化材料自体の抵抗値を高くして絶縁性材料との配合率を高く
し抵抗値を安定化させている材料もあります。
これらのことから静電気対策に使用されるESD管理用アイテムの抵抗特性を定量的に判断
するために、二つの条件を決めて測定することになっています。一つは印加電圧、もう
一つは測定電極構造です。多くのESD管理用アイテムには測定のための電極端子等があり
ません。このため材料表面から材料表面へと抵抗値を測定することになります。そこで
不均一な抵抗値表面を安定的に測定するためにはある程度の面積が必要になります。
つまりESD管理用アイテムの測定には電極面積と面の硬さが規定された電極を使用し決め
られた電圧で測定しないとその材料(製品)の共通した評価が難しいということになり
ます。
絶縁抵抗計は電極の一方はワニ口クリップのような形状、もう一方は金属棒端子のよう
な形状なので、この点からESD管理用アイテムを測定するには不安定かつ微小な面の点接
触になり不向きな測定器となります。また規格が要求する測定電圧は10Vと100Vで10^6Ω
未満の抵抗値では10Vを10^6Ω以上の抵抗値では100Vで測定するように決められています。
これは電圧によって抵抗値が変わってしまうため材料統一条件で判断するために決めら
れた値です。絶縁抵抗計が測定の役に立たないという訳ではありませんが、ESD管理用
アイテムを測定する測定者がすべて同じ条件で測定しないと共通の評価にはならないため、
ESD管理用アイテムの測定では規格が規定する測定電圧と測定電極を使用することが必要
となります。
