RCJ通信
RCJ通信 第75号(2025年11月6日)
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第76号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2025.12.4発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】「ESD管理システム認証」のご案内
【2】IECとRCJの活動
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
【4】2025年度内の資格認証セミナー、資格更新セミナー終了のお知らせ
【5】ESD COORDINATOR資格の有効期限、維持及び更新についてのご案内
【6】静電気対策Q&A(75)
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【1】「ESD管理システム認証」のご案内
日本電子部品信頼性センター(RCJ)では、静電気対策のシステム構築や管理が正し
くなされていることを第三者が証明する「ESD管理システム認証」を行っています。
この認証制度は国際規格を発行するIECが運営する国際認証機関IECQの認証を得る
ことができる制度です。近年、静電気対策は静電気に敏感な電子デバイスを手掛け
る企業にとって必須事項となっており、国際的に規格適合の要求が高まっています。
特に海外のクライアントとのコンセンサスとして、同一規格による静電気対策の履行
を求められることが多くなり、英文のIEC61340 5-1やANSI S20.20への適用が求めら
れます。しかもいくつかのクライアントに対し、それぞれのクライアントの要求に
合わせた静電気対策を行うことになると多額の費用と人的リソースの浪費につなが
ります。
RCJが行う「ESD管理システム認証」は、国際認証機関のIECQの認証が得られること
から国内、国外を問わずその妥当性が高く評価され、各クライアントに対しても強力
なアピール効果が期待できます。RCJが発行するRCJS 5-1は、IEC 61340 5-1と同等と
IECQが認めたことにより、審査は日本語のRCJS 5-1を使って受審することができます。
承認を得た後も静電気対策管理は運用しやすく、ESDコーディネータの労力も軽減さ
れます。ESD管理プロセス認証の受審をお待ちしております。
詳しくはこちらをご参照ください:https://rcj.or.jp/esd-controlsystem-2
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【2】IECとRCJの活動
IEC(International Electrotechnical Commission)はISOと双璧を成す国際的な標準化
団体です。IECの扱う分野は、あらゆる電気・電子工学に関する技術、規格、測定方法
などの標準化です。
IECはそれぞれの分野を専門とする専門委員会TC(Technical committee)で構成され、
わたしたちの関係するTCはTC101 Electrostatic(静電気)です。この静電気の技術
委員会の中も細かく作業部会に分かれていて、測定方法や静電気対策管理、対策用品の
基準などをそれぞれの部会で審議し、決定しています。これがIEC 61340シリーズの
規格文書として提供されます。RCJはTC101が設立されたときからメンバーとして参加
しています。
審議は世界中のTC101の参加国が意見を出し合い行われていきますが、RCJは日本産業
標準調査会(JISC)により承認されたTC101の日本の国内審議団体として、国内委員会
を運営し国際会議からの提案が日本に不利にならないように、また日本の要望が採用さ
れるように委員会で討議し、TC101へ意見を反映させる重要な役割を担っている団体
です。日頃はIECから提供される討議案件をWeb上で討議していますが、年に一度、
世界中から委員が集まる国際会議が各国の持ち回りで開かれます。2025年はミュンヘン
で開催されました。来年2026年はアイルランドで開催される予定です。
関連ページはこちら:https://rcj.or.jp/esd-standard
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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験は、年に4回(2月、4月、8月、10月)
実施しています。次回は2026年1月29日(木)及び1月30日(金)に実施します。
■RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験 ──────────────────
実施日:2026年1月29日(木)、1月30日(金): 14:00~16:00
(いずれかを選択して下さい)
受験資格:RCJ ESD COORDINATOR 資格認証セミナーの既受講者
(受講後2年間有効)
場 所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:各日6名
申込締切:2026年1月23日(金)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-reexamination
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【4】2025年度内の資格認証セミナー、資格更新セミナー終了のお知らせ
2025年度は、ESDコーディネータ資格認証セミナーを5月、10月に、資格更新セミナー
を5月、9月、10月に、主任ESDコーディネータ資格認証セミナーを11月に開催いたし
ました。次回の資格認証セミナー、資格更新セミナーは、両セミナーともに2025年5月
に開催いたします。両セミナーの受講申込受付開始は、2026年3月上旬の予定です。
詳細は、ホームページ、RCJ通信でご案内いたします。
各セミナーに関するお問い合わせはこちら:info@rcj.or.jp
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【5】ESD COORDINATOR資格の有効期限、維持及び更新についてのご案内
本資格の有効期限、維持及び更新につきましてご案内いたします。
◆有効期限と更新セミナー受講について
ESD COORDINATOR資格の有効期限は初回登録日から3年とします。この有効期限は、
合格後に発行される認証書(A4判の紙)に記載されています。資格維持のためには、
資格登録維持年会費(年会費)の納入と、更新セミナーの受講とレポート提出が必須
です。3年ごとの更新セミナーの受講は、IEC 61340シリーズ規格の改定に伴う研修や
知識のリフレッシュを目的としています。
◆資格登録維持年会費(年会費)と認証カードについて
年会費のご請求書は、毎年4月中旬に、BtoBプラットフォーム請求書から発行して
おります。資格が不要になった方は、直ちに資格辞退届のご提出をお願いいたします。
また、1年ごとに認証カード(プラスチック製のカード)を発行します。認証カード
の有効期限は1年間(資格取得月~翌年の前月、すなわち5月の認証セミナーを受講
し合格した方:7月1日~翌年6月30日、11月の認証セミナーを受講し合格した方:
1月1日~12月31日)とします。
詳細はこちらをご参照ください:https://rcj.or.jp/esdc-page
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【6】静電気対策Q&A(75)
■ESD管理システム認証の受審についての質問────────────────
顧客よりESD管理システムの認証を取るように言われていますが、受審までに何をすれば
よいのかよく分かりません。どのような用意をしておけばよいでしょうか。
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◆回答例◆
ESD管理システム認証はESD対策を行っている企業が自社で取り決めた対策管理をどの
ように正しく履行しているかを審査し認証するものです。このためESD管理システムの
形態は各社各様ですので基本的な概要としてご説明いたします。
まずESD管理システムの認証を取得するにはESD管理の体制が規格要求事項に基づいて
構築されていなくてはなりません。もしこの規格要求事項が業務遂行に困難をきたす場合
は規格を調整(Tailoring)し自社の業務遂行に合わせることもできます。ただしその場合
は変更に対する妥当性を証明し構築するESD管理マニュアルに明記する必要があります。
この調整において顧客の製品を取り扱う場合は顧客の合意を得ることも重要です。
このESD管理システムは品質管理システムであるISO9000シリーズの下位規格として存在
しますのでまずはISO9000、もしくはこれに匹敵する品質管理システム認証を取得してい
ることが求められます。
受審にはRCJS 5-1などが規定するESD対策管理責任者の存在やこの責任者により構築され
たEPA、ESD管理マニュアルが存在し、このESD管理マニュアルに基づくESD管理アイテ
ムの運用が規定通りに遂行されていることが必要です。つまり審査を受けるには事前準備
として、
・ESD対策管理責任者(ESDコーディネータ)の任命
・EPA(ESD保護区域)の構築
・ESDコーディネータによるESD管理マニュアルの作成
・手順書、点検リストの作成及び点検頻度の決定
・教育訓練計画と実施記録
を構築し点検記録や内部監査等の運用実績が必要です。
ESD管理システム審査はこれら書類体系の妥当性とこれに基づく運用が正しく行われてい
るかを審査します。
