RCJ通信

RCJ通信 第85号(2026年9月3日)

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 第85号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                   2026.9.3発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のご案内
【2】第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)の参加お申込み受付中です
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナーの受講お申込み受付中です
【4】次回エキスパート養成セミナーのお申込み受付中です
【5】次回 ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
【6】静電気対策Q&A(84)
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のご案内

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年毎に更新することになって
います。資格更新セミナーは、規格改定を含めたESD対策技術の情報の更新の機会となる
ことを目的としています。 なお、対象者には、9月2日に案内状をメールでお送りしま
した。今回は、資格有効期限が以下(1)(2)(3)の方で、資格を維持されるESDコーディネー
タ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
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(1)2026年6月30日
(2)2026年12月31日
(3)2027年6月30日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時(もしくは認証セミナー合格時)に発行された認証書
(A4判の認証書で、資格登録維持年会費を納入後に毎年発行される認証カードとは異なり
ます)をご確認ください。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。

◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届のご提出
 をもちまして正式な資格失効といたします。

「第56回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時配信
いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLにアクセスして
いただくだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソ
コン等があれば、特別な設定は必要ありません。開催日時および会場は以下の通りです。

■第56回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────

日時:2026年11月30日(月) 10:00~17:00
会場:日本教育会館 8階(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
    及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2026年11月23日(月)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp

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【2】第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)の参加お申込み受付中です

第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)を2026年10月22日(木)に
大田区産業プラザ 2階小展示ホールで開催いたします。午前中はセミナー、午後に
グループディスカッションを計画しています。
午前中のセミナーは、今年2026年3月の「RCJS-5-1:2025(第4版)」及び
「RCJS-TS-5-4:2025(第1版)」発刊に伴いこの二つの規格の改訂内容や相互の関係に
ついて解説します。
午後のグループディスカッションは、他社の静電気対策レベルはどの程度だろう、他社
は静電気対策をどう考えているのだろうか、各企業間同士のコンセンサスはどのように
図っているのだろうかなど悩みを抱えたESDコーディネータがお互いに情報交換すること
でより良い静電気対策につなげるよい機会になるかと思います。ご参加を心よりお待ち
申し上げております。

■第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)─────────────
開催日時:2026年10月22日(木)
会 場:大田区産業プラザ 2階小展示ホール (東京都大田区南蒲田1-20-20)
参加費:ESDコーディネータ   8,800円(税込)
    ESDコーディネータ外  11,000円(税込)
定 員:40名
お申込締切日:2026年10月15日(木)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esd-convention

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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申込み受付中です

資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第51回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催する
予定です。お申込み受付を開始いたしました。
  
■第51回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────

開催日時:2026年11月17日(火)、18日(水) 
会場:大田区産業プラザ 2階小展示ホール (東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:120名

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar

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【4】次回エキスパート養成セミナーのお申込み受付中です

エキスパート養成セミナーは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交えて
解説するセミナーです。実際に静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って測定して
いただき、測定の問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事される方
に必要とされる静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養っていただくことを
目的としています。講師が一方的に話を進める講習ではなく、受講者と講師が話し合いな
がら講習を進めていきます。皆様のご参加をお待ちしております。

■エキスパート養成セミナー ──────────────

開催日:2026年10月27日(火),28日(水)
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar

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【5】次回 ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内

RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験は、年に4回(2月、4月、8月、10月)
実施しています。次回は2026年10月2日(金)に実施します。

■RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験 ──────────────────

実施日:2026年10月2日(金): 14:00~16:00
受験資格:RCJ ESD COORDINATOR 資格認証セミナーの既受講者
    (受講後2年間有効)
場 所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:6名
申込締切:2026年9月25日(金)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-reexamination

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【6】静電気対策Q&A(84)

■CDM耐性の規定についての質問 ──────────────

2026年3月に改訂されたRCJS 5-1では新たにCDM耐性の規定が追加されました。
HBMやCDMの言葉が表す用語は分かるのですが、実際何が違うのかよくわかりません。
規定値が違う理由、試験方法や故障の違い、静電気対策における注意点などを教えて
ください。

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◆回答例◆

放電試験にはいろいろとバリエーションがありますが、基本的な試験方法として紹介
します。
HBMは人体からESDSへESDが加わった際の静電気障害を模した試験による耐性を表し、
CDMはESDSそのものが帯電しESDSから周囲の物体、主に金属筐体やプリント基板の
パターン、測定端子等金属のような電気抵抗が非常に低い物質とESDSの端子間の接触
による静電気障害を模した試験による耐性を表しています。HBMとCDMの規定値が異な
るのはESDの刺激(放電波形)そのものに違いがあることで同じESDSでもその試験波形
の違いにより異なる脆弱性が検証されるためです。その原因は放電波形と放電量の違
いによります。HBMは人体を模しているため抵抗成分と蓄積容量が大きく放電電流は
ゆっくりたくさん流れます。これに対しCDMの蓄積容量は小さいのですが、金属間放電
のような抵抗成分がほとんどなく瞬間的な放電を起こすことでHBMによる耐性とは異な
る数値(損傷となる電圧)を示します。ESDSはどちらのモードに対して強いかそれぞれ
異なる特性があるためHBM、CDMそれぞれの耐性を知る必要があります。試験に使われる
放電波形や回路定数はそれぞれの状況に合わせて設定されていてHBMは100pFのキャパシ
ター(人体の静電容量を想定)から1500Ωの抵抗(皮膚抵抗を想定)を介して放電波形
を印加します。CDMはESDSを誘導帯電させその小さな容量からほとんど抵抗(抵抗は1Ω)
を介さずに放電させます。放電波形は放電ピークまでHBMが10n秒程度の立上り、CDMは
0.1n秒程度の立上りと100倍ほども違います。この条件の違いからESDSの損傷傾向が異な
りそれぞれの試験が必要となります。HBMの対策は対策対象が人体と絞られますので対
策方法は比較的明確です。近年人体の帯電はほとんどの作業工程で履物/床システムや
リストストラップなどで対策されており帯電していることがほとんどないため、今は
ESDS自身の帯電、CDM要素によるESD対策が重要視されています。
CDMの対策はESDSの帯電によるものなのでESDSを帯電させる現象全般を対策しないとい
けません。帯電の原因にはESDSの樹脂封止部分に接触剥離を繰り返す真空チャックや測
定ソケットの挿抜、移載、ESDS近傍の帯電物による静電誘導帯電など多様な原因があり
樹脂封止材のような絶縁物があることでイオナイザなどの使用が求められます。
ESDSの静電気対策で注意すべきは樹脂封止部分の帯電をいかに適時除去するかで、樹脂
封止部分の帯電を除去しないうちにデバイス内部に誘導電荷を取り込んでしまうと取り
込んでしまった電荷がなかなか除去できないばかりか樹脂封止部分の静電気除去も難し
くなります。イオナイザによる除電の原理をよく理解し使用場所とイオンガス供給のタ
イミングに注意して対策することが必要です。