RCJ通信

RCJ通信 第84号(2026年8月6日)

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 第84号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                   2026.8.6発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)開催のお知らせ
【2】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ
【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーの受講お申込み受付中です
【4】次回エキスパート養成セミナーのお申込み受付を開始いたしました
【5】基板・モジュールレベルの静電気対策委員会活動の紹介
【6】静電気対策Q&A(83)
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【1】第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)開催のお知らせ

第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)を2026年10月22日(木)に
大田区産業プラザ 2階小展示ホールで開催いたします。午前中はセミナー、午後に
グループディスカッションを計画しています。
午前中のセミナーは、今年2026年3月の「RCJS-5-1:2025(第4版)」及び
「RCJS-TS-5-4:2025(第1版)」発刊に伴いこの二つの規格の改訂内容や相互の関係に
ついて解説します。これまでRCJS-5-1:2016(第3版)を使ってESD管理を行ってきた
ESD管理者にとって規格が改訂されたことで管理体制のどの部分を変更しなければいけ
ないか、何か新しい規定が決められていないかなどの情報を提供いたします。
RCJS-TR-5-4と連携していなかったRCJS-5-1:2016(第3版)がRCJS-5-1:2025(第4版)
に改訂されRCJS-TS-5-4:2025(第1版)と関連付けられたことでTS-5-4を取り込んだ
管理体制を構築できるようになり、TS-5-4の内容のみならず相互の関係を知ることも
重要になりました。
ESDコーディネータ大会開催の主な目的はご参加の皆さんがいくつかのグループに分か
れて討議いただく午後のグループディスカッションにあります。他社の静電気対策レ
ベルはどの程度だろう、他企業は静電気対策をどう考えているのだろうか、各企業間
同士のコンセンサスはどのように図っているのだろうかなど悩みを抱えたESDコーディ
ネータがお互いに情報交換することでより良い静電気対策につなげるよい機会になる
かと思います。
この機会にぜひ皆様が日頃の対策活動で疑問に思っていることをご討議いただきたい
と思います。原則ESDコーディネータの参加ですが、ESDコーディネータ資格をお持ち
でない方の参加も可能です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

■第5回ESDコーディネータ大会(ESD対策技術討議会)─────────────
開催日時:2026年10月22日(木)
会 場:大田区産業プラザ 2階小展示ホール (東京都大田区南蒲田1-20-20)
参加費:ESDコーディネータ   8,800円(税込)
    ESDコーディネータ外  11,000円(税込)
定 員:40名
お申込締切日:2026年10月15日(木)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esd-convention

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【2】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー開催のお知らせ

資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第51回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催する
予定です。お申込み受付開始は8月中旬を予定しております。
  
■第51回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────

開催日時:2026年11月17日(火)、18日(水) 
会場:大田区産業プラザ 2階小展示ホール (東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:120名

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar

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【3】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーの受講お申込み受付中です

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年毎に更新することになって
います。資格更新セミナーは、規格改定を含めたESD対策技術の情報の更新の機会となる
ことを目的としています。 今回は、資格有効期限が以下(1)(2)の方で、資格を維持される
ESDコーディネータ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
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(1)2026年6月30日
(2)2026年12月31日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時(もしくは認証セミナー合格時)に発行された認証書
(A4判の認証書で、資格登録維持年会費を納入後に毎年発行される認証カードとは異なり
ます)をご確認ください。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。

◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届のご提出
 をもちまして正式な資格失効といたします。

「第55回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時配信
いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLにアクセスして
いただくだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソ
コン等があれば、特別な設定は必要ありません。開催日時および会場は以下の通りです。

■第55回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────

日時:2026年8月26日(水) 10:00~17:00
会場:大田区産業プラザ 3階特別会議室(東京都大田区南蒲田1-20-20)
    及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2026年8月19日(水)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp

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【4】次回エキスパート養成セミナーのお申込み受付を開始いたしました

エキスパート養成セミナーは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交えて
解説するセミナーです。実際に静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って測定して
いただき、測定の問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事される方
に必要とされる静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養っていただくことを
目的としています。講師が一方的に話を進める講習ではなく、受講者と講師が話し合いな
がら講習を進めていきます。皆様のご参加をお待ちしております。

■エキスパート養成セミナー ──────────────

開催日:2026年10月27日(火),28日(水)
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar

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【5】基板・モジュールレベルの静電気対策委員会活動の紹介

半導体デバイスでは、組立工程での取扱い時に発生する静電気障害や、電子システム
構成後に発生する静電気ノイズ障害に対して、オンチップ保護回路、基板上保護回路、
さらにはシステム筐体設計などの対策が講じられてきました。また、これらを支える
標準として、コンポーネントESD試験規格(HBM、CDM試験)、工程静電気管理規格
(RCJS-5-1等)、およびシステムレベルESDイミュニティ試験規格(IEC 61000-4-2)が
整備されています。
一方で、中間製造品である基板・モジュールレベルを対象としたCBE(Charged Board
Event)やHMM(Human Metal Model)などの静電気現象に関する解析、耐性設計、工程
管理規格などについては、近年の半導体デバイスの進歩や電子システムの高性能化に
対して、十分な整備が進んでいるとは言えない状況です。
このような背景から、RCJでは9年前に「基板・モジュールレベル静電気対策委員会」
を発足し、現在まで急速に進展する技術動向に対応した調査・分析および報告活動を
継続しています。主な活動テーマは、
①基板・モジュールレベルにおける静電気現象(単体デバイスレベルとの相違点)
②静電気対策(基板・モジュール対応のデバイスレベルでの対策、および基板レベル
 での対策)
③試験・評価方法(TLP、IEC 61000-4-2等)
です。特に近年は、チップレットの組立工程におけるESD対策を重要なテーマとして
取り組んでいます。
委員会では、これらの活動成果をまとめた報告書を2年ごとに発行しています。
本分野にご関心をお持ちの方は、ぜひご活用ください。

詳細は https://rcj.or.jp/board-module をご参照ください。

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【6】静電気対策Q&A(83)

■実際の静電気障害への対応についての質問 ──────────────

当社では電子回路基板の組み立て作業で静電気対策をしておりESDコーディネータの資格
を取得しましたが、静電気障害が発生した場合どのように対策したらよいのかよくわか
りません。障害の原因究明や対策の観点などを教えてほしいです。

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◆回答例◆

静電気障害は多くの原因が重なり合って起こる複雑な現象なので一概に対策をこうすれ
ば良いという王道はありません。対策とはその障害を起こしている原因を明らかにして
有効な対策を構築することであり、まずは既成概念や慣例を捨て、その都度毎に対策を
構築する必要があります。ここではこうすれば良いという短絡的な方法を提示すること
はできませんが、解決のためのアプローチ例の一つとして解説します。
まずは静電気障害の状況を明らかにしどのような静電気が障害を起こしているのかを明
確にします。そしてその原因となる静電気の存在を調査します。主体的には静電気帯電
を調べることになりますが、これには静電気測定器の特性や測定原理、また帯電による
電界の意味をよく知らなくてはなりません。単に静電気測定器を帯電している場所に近
づけても静電界がどのようになっているか想定できなくては表示値が何を表しているの
か分かりません。測定器の表示=計りたい静電気の値、とは限らないという認識が必要
です。
静電気測定に関してはRCJ通信第64号(https://rcj.or.jp/mailmaga/rcjnews_64_20241205)
と第82号(https://rcj.or.jp/mailmaga/rcjnews_82_20260604)にも記載されていますの
で参考にしてください。
次に静電気障害の原因である静電気帯電がいつどこで何をしているのかを検証します。
これには帯電電位の変化や静電気帯電の電界が周囲に及ぼしている影響を調査しどこで
障害が発生しているかを調べます。特にESDが発生している場所とタイミングを調べるに
はESD検知器(放電検知器)も役に立ちます。
障害の場所が特定できたら静電気対策の目標値を定めます。静電気帯電を0Vにすること
は非常に難しく問題解消にはあまり意味がありません。静電気障害が起きないレベルま
で下げる、その指標を定めることが必要です。その上で障害に効果のある対策方法を検
討します。対策に使用する用品がその障害解決に役立つのか対策用品の効能や効果の限
界を知る必要があります。例えばイオナイザを適用する場合、除電時間がその障害を解
消できるのか、静電気除去イオンが対象物に十分吸収される環境か、はたまた接地対策
や電界遮蔽の方が効果があるのではないか、などです。問題となる静電気帯電が見つかっ
た場合、どの対策方法、用品の使用が効果的なのかを検討することが静電気対策で一番
重要なところです。
対策を付した後に対策指標よりも静電気帯電が十分低くなっているかを確認します。ESD
検知モニターなどで警報が鳴らなくなったかなども効果の検証に役立ちます。静電気対策
が有効なことを確認できた後はその対策の維持管理を怠らないでください。製品や人、
材料、製法などが変わった場合は再度対策方法の検討が必要です。