RCJ通信

RCJ通信 第82号(2026年6月4日)

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 第82号

より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
                   2026.6.4発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼今月のもくじ
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
【2】「RCJS-5-1:2025(第4版)とRCJS-TS-5-4:2025(第1版)」解説セミナー
   受講お申込み受付中です
【3】次回 ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
【4】ESD対策教育用eラーニング〔基礎編〕〔測定編〕のご案内
【5】RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証実施要領のご案内
【6】静電気対策Q&A(81)
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ

ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年毎に更新することになって
います。資格更新セミナーは、規格改定を含めたESD対策技術の情報の更新の機会となる
ことを目的としています。 なお、対象者には、6月3日に案内状をメールでお送りしま
した。今回は、資格有効期限が以下(1)(2)の方で、資格を維持されるESDコーディネータ、
主任ESDコーディネータの方が対象です。

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(1)2026年6月30日
(2)2026年12月31日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時(もしくは認証セミナー合格時)に発行された認証書
(A4判の認証書で、資格登録維持年会費を納入後に毎年発行される認証カードとは異なり
ます)をご確認ください。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。

◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届のご提出
 をもちまして正式な資格失効といたします。

「第55回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時配信
いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLにアクセスして
いただくだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるパソ
コン等があれば、特別な設定は必要ありません。開催日時および会場は以下の通りです。

■第52回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2026年8月26日(水) 10:00~17:00
会場:大田区産業プラザ 3階特別会議室(東京都大田区南蒲田1-20-20)
    及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2026年8月19日(水)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp

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【2】「RCJS-5-1:2025(第4版)とRCJS-TS-5-4:2025(第1版)」解説セミナー
   受講お申込み受付中です

2026年3月のRCJS-5-1:2025(第4版)及びRCJS-TS-5-4:2025(第1版)発刊に伴い
この二つの規格の改訂内容や相互の関係について解説するセミナーを開催します。
これまでRCJS-5-1:2016(第3版)を使ってESD管理を行ってきたESD管理者にとって
規格が改訂されたことで管理体制のどの部分を変更しなければならないのか、何か
新しい規定が決められていないかなどの情報を提供する解説セミナーとなっています。
RCJS-TR-5-4と連携していなかったRCJS-5-1:2016(第3版)がRCJS-5-1:2025(第4版)
に改訂されRCJS-TS-5-4:2025(第1版)と関連付けられたことでTS-5-4を取り込んだ
管理体制を構築できるようになり、TS-5-4の内容のみならず相互の関係を知ることも
重要になりました。セミナー費用に規格文書の代金が含まれますので、規格文書の入手
と合わせてセミナー受講をご検討ください。

日時:2026年7月31日(金) 13:00~16:00
会場:大田区産業プラザ 3階特別会議室(Web同時配信も予定しています。)
費用:ESDコーディネータ及び賛助企業会員 16,500円(税込)
   一般 27,500円(税込)
※費用には規格書RCJS-5-1:2025(第4版)及びRCJS-TS-5-4:2025(第1版)の代金が
 含まれます。

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/revision-seminar

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【3】次回 ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内

RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験は、年に4回(2月、4月、8月、10月)
実施しています。次回は2026年7月30日(木)、31日(金)に実施します。

■RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験 ──────────────────

実施日:2026年7月30日(木)、31日(金): 14:00~16:00
    (いずれかを選択して下さい)

受験資格:RCJ ESD COORDINATOR 資格認証セミナーの既受講者
    (受講後2年間有効)
場 所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:各日6名
申込締切:2026年7月24日(金)

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-reexamination

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【4】 ESD対策教育用eラーニング〔基礎編〕〔測定編〕のご案内

静電気対策を行う作業現場では、作業者の方が静電気対策の重要性を理解して作業する
ことが重要です。そこで日本電子部品信頼性センターでは、これら作業者の方々が大き
なコストと時間をかけずに、身近なシステムで簡単に教育を受けていただけるeラーニ
ングの講座をご提供しています。
〔基礎編〕全7話(総視聴時間:50分)
〔測定編〕全14話(総視聴時間:150分)

ESD管理システム認証制度でも静電気対策現場での教育管理を求めており、これらの要求
を容易に満たすためにもeラーニングがお役に立ちます。
〔測定編〕では、eラーニング復習のためのテキストブックもご用意しました。

詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-learning

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【5】RCJ 主任ESD COORDINATOR資格認証実施要領のご案内

エレクトロニクス産業のあらゆる分野で、静電気管理の重要性が増しており、より
専門性と知識を有する静電気技術者の育成、社内の地位確立・向上が要請されていま
す。主任ESD COORDINATORは、ESD COORDINATORの一ランク上の資格であり、
静電気管理の国際規格であるIEC61340シリーズ規格に基づく研修と試験により、認証
されます。主任ESD COORDINATOR資格認証基準は以下の通りです。
(1) ESD COORDINATOR登録者で、その後2年以上の実務経験があること。
(2) 年1回行われるRCJ主催の主任ESD COORDINATORのためのセミナーを受講すること。
セミナー内容は、RCJS-5-1が引用しているIEC 61340シリーズ規格(静電荷拡散性能
試験方法、帯電性試験方法、抵抗測定方法、履物の静電気特性試験方法、デバイスの
ESD試験方法(HBM、MM、CDM)、静電気監査方法など)の解説と実演です。
(3) 上記セミナーと同時に行う試験、または再試験(適宜開催)に合格すること。
主任ESD COORDINATORを取得するには、セミナーと試験を受講する必要があります。
2日間の研修・セミナーを行い、2日目の最後に認証試験を行います。セミナーと
試験は年1回(11月)を予定します。今年の開催日は、11月5日(木)、6日(金)
(会場:日本電子部品信頼性センター 会議室)です。
上記の資格認証基準を満たすESDコーディネータのみなさまに、資格取得をお勧めします。

詳細はこちら:https://rcj.or.jp/esdc-director

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【6】静電気対策Q&A(81)

■電界計測についての質問 ──────────────

電界の規定を超えないように帯電の管理をしていますが、作業表面上でESDSのそばに置か
れている3cm大の帯電物を2.5cmのところで測定した際、問題となる150Vを表示しますが
30cmのところで電界を測定するとほとんど値を示さなくなります。どちらが正しいので
しょうか。

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◆回答例◆

電界計による電界や電位の測定では測定器を接地することや測定距離を守ることはもとよ
り静電気帯電の特性、電界が形成されている状況、電界計の特性を理解するなど重要な要
素を理解していないといけません。他にも細かいことはたくさんありますが、まずはこの
3つを理解することが必要です。
まず1つ目の静電気帯電ですが絶縁物上の帯電は均一とは限らずまばらでしかも正負が混
在して帯電していることがあります。プラスマイナスに表示が振れることがありその状態
が見えているということになります。
次に電界ですが、近傍の物に電界が閉じる特性があります。机の上に置かれれば帯電物の
電界は机に閉じてしまい 測定器には届きません。また測定対象と測定機以外に帯電物が
測定環境内にあればこの帯電物が形成する電界も測定器に影響します。
そして電界計には測定面積という概念が必要です。これは測定距離に関係し、測定距離が
近い測定器は小さな面積を、測定距離が離れている測定器は大きな面積の測定対象になる
特性があります。例えば25mmの測定器ではおよそ150~200mmの広さを対象に値を表示します。
各メーカーによってこの広さは異なるため、同じものを測定しても微妙な差異を表します。
この測定面積と帯電物の大きさの違いは本来の帯電電圧に対し大きな誤差となって現われ
ます。10mmの物を測定しようとすると例えば150mmの測定面積の測定器であれば測定値は
10/150ほど小さくはなりませんが表示値はだいぶ低くなります。帯電物を測定するときは
以上のようなことをイメージして測定器を使わなくてはいけません。
さてご質問の中で起きていたことですが、上記のことを想定して判断するとまず帯電物は
作業表面に置かれていたので帯電物の電界のほとんどは作業表面に閉じてしまっている
ことが想定されます。帯電物に測定器を近づけた際はある程度電位が見えていたのですが
これも帯電物が持ちうる電位そのものではなく作業台に置いた、という条件に従った値と
いうことになります。そのまま測定器だけ遠くに離してしまえば帯電物の電界はほとんど
測定器に閉じないので値を示さなくなってしまいます。しかしこの帯電物を中空に持ち上
げると帯電物の電界のほとんどが測定器に閉じることになり驚くほど高い値を示すことに
なります。それでも3cmの大きさですから本来の電位は表示値よりももっと高いであろう
と想像できます。このように電位・電界測定における特性を理解し、状況をよく見極めて
測定することでより確度の高い値が測定できるようになっていきます。
最後にご質問の結果についての判断ですが、よく空中に持ち上げて測定したら高い値に
なったのだから置いて測った値は間違いだ、といわれることがあります。実はどちらの値
も間違ってはいないのです。3cm大の帯電物による2.5cmの場所での電位、30cmの場所での
電界はそれぞれその場所で表示した電界なのです。帯電電圧にしても同様で、作業表面の
上に置いた状態で150Vでも空中に持ち上げ2000Vになったとすると2000Vの高い電位が正し
くて150Vの電位は間違いと決めつけられたりしますが、これはそれぞれの状態での電位で
ありどちらも間違った値という訳ではありません。しかし低い電位を測定電圧として高い
電位を示す場所が対策場所である場合に、低い電圧を基に対策を怠るとESDSを傷めてしま
うことになります。静電気測定は多くの状況、条件を鑑みて測定する必要がありますので
測定器をただ帯電物に近づけて値を決めてしまうことのないよう注意してください。
自分は今何を計ろうとしているのかはっきり目的意識を持ち、その測定で必要なもの不要
な状況を見極めて少しでも目的に合った値を得られるように測定してください。