RCJ通信
RCJ通信 第62号(2024年10月3日)
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第62号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2024.10.3発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】「第3回ESDコーディネータ大会」のお申込み受付中です
【2】「第34回RCJ信頼性シンポジウム」のお申込み受付中です
【3】「第34回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーのお申込み受付中です
【5】次回静電気対策従事者向けエキスパートセミナーのご案内
【6】更新セミナーのご請求書をBtoBプラットフォーム請求書より発行いたします
【7】静電気対策Q&A(62)
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【1】「第3回ESDコーディネータ大会」のお申込み受付中です
2024年11月7日に「第34回RCJ信頼性シンポジウム」と同時開催されるESDコーディ
ネータ大会の参加者を募集しています。日頃ESD対策管理に苦労されているESDコー
ディネータの方々が集まって静電気対策について情報交換し、お互いの対策技術や知識
を向上させ合うことを目的としています。午前中は静電気対策の規範となっている規格
に関する最新情報についてのセミナー、午後からはグループディスカッションを2回に
分けて多くのESDコーディネータと討議できるように十分時間を取っています。
大会スケジュールは同時に開催されている展示会が見学できるよう休憩時間を長く設け
ていますので対策用品に疑問がある場合には展示会場へ行って質問することもできます。
展示会出展社も大会に参加されていますのでグループディスカッションの時に討議して
展示会場で現物を交えて確認することでより理解を深めることもできるかと思います。
大会終了後はシンポジウム、展示会と合同の懇親会(情報交換会)にもご参加いただけ
ますのでより多くの方と情報の交換ができるかと思います。
ESDコーディネータとしての資質を高められるよい機会ですので、ぜひご参加をご検討
ください。皆様のご参加をお待ちしております。
■第3回 ESDコーディネータ大会 ──────────────
開催日:11月7日(木)
会 場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esd-convention
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【2】「第34回RCJ信頼性シンポジウム」のお申込み受付中です
RCJ信頼性シンポジウムは、ESD現象とESD対策、及び電子デバイス・電子部品信頼性
に特化したシンポジウムです。電子部品、電子デバイス、電子機器等の設計・開発技術者、
信頼性技術者、生産技術者を対象に、信頼性およびESDという共通のテーマで論文発表・
討論し合い、より進歩した信頼性向上技術、ESD障害対策技術等の分野での発展に寄与
することを狙いとしています。
■第34回RCJ信頼性シンポジウム ──────────────────
開催日:2024年11月7日(木)~11月8日(金)
会 場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/symposium
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【3】「第34回信頼性・ESD対策技術展示会」のご案内
信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、より
進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の展示会
です。ご来場時の入場登録のみで展示会、ワークショップとも自由にご参加いただ
くことができます。
■第34回信頼性・ESD対策技術展示会 ─────────
開催日:2024年11月7日(木)~11月8日(金)
会 場:大田区産業プラザ 2階小展示場(東京都大田区南蒲田1-20-20)
詳細はこちら:https://rcj.or.jp/exhibition
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【4】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナーのお申込み受付中です
次回の資格更新セミナーは、資格有効期限が以下(1)(2)(3)の方で、資格を維持される
ESDコーディネータ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
有効期限が2023年12月31日以前の方で、資格更新を希望される場合は、下記のメール
アドレスにお問合わせをお願いいたします。
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(1)2024年6月30日
(2)2024年12月31日
(3)2025年6月30日
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■第50回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
開催日時:2024年11月6日(水) 10:00~17:00
会 場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
及びYouTube Live配信によるWeb受講
お申込み締切日:2024年10月30日(水)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限・資格更新についてのお問合せ:info@rcj.or.jp
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【5】次回静電気対策従事者向けエキスパートセミナーのご案内
6月、9月の開催に続き、2025年1月にエキスパートセミナーを開催いたします。
このセミナーでは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交えて解説します。
また静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って実際に測定していただき、測定の
問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事される方に必要とされる
静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養っていただくためのセミナーです。
一方的に話を進める講習ではなく、受講者と講師が話し合いながら講習を進め、2日目
最後の受講者間や講師との交流を目的にした懇親会では、前回の2回とも静電気対策で
困ったことなどを活発にお話しいただいておりました。
お申込受付開始は、11月初旬の予定です。皆様の参加お申込みをお待ちしております。
■静電気対策従事者向けエキスパートセミナー ──────────────
開催日:2025年1月22日(水)、23日(木)※受付開始は、11月上旬を予定しております。
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)
エキスパートセミナーについてのお問合せ:info@rcj.or.jp
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【6】更新セミナーのご請求書をBtoBプラットフォーム請求書より発行いたします
11月6日開催の第50回ESDコーディネータ資格更新セミナーお申込みより、ESDコーディ
ネータ資格登録維持年会費のご請求書と同様に、ご請求書はBtoBプラットフォームにて発行
いたします。ご登録のメールアドレスに届くBtoBプラットフォームからのご案内のメールに
従ってPFD請求書のダウンロードをお願いいたします。
PCのセキュリティ環境やメールサーバーの設定によっては、BtoBプラットフォーム請求書の
メールが届かないことがありますので、メールが届かない場合は、社内のシステム管理者様
にお問い合わせいただくか、迷惑メールフォルダなど受信フォルダ以外のフォルダのご確認
をお願いいたします。何卒ご理解賜りご協力のほどお願い申し上げます。
請求書についてのお問合せ:info@rcj.or.jp
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【7】静電気対策Q&A(62)
■高抵抗材料の評価についての質問─────────────────────
ESD管理用アイテムに使用する高抵抗の材料を評価しているのですが、測定器の表示が
いつまでも変化していて安定しません。測定器の不具合でしょうか。それとも測定方法に
問題があるのでしょうか。
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◆回答例◆
これは測定器の性能や精度が悪いわけではなく材料の特性によるものです。1x10^9Ω程度
以上の高抵抗の材料は電気抵抗が高いことから瞬時には印加した電流が対抗電極まで流れ
切らず、電圧をかけ始めてから徐々に電荷が材料の中を充満していきます。このため電圧を
印加し始めてからしばらくの間、抵抗計の表示は徐々に高い値を示し、なかなか安定しません。
この時間がかかって抵抗値が上がっていく状態を帯電化期間といいます。この帯電化期間を
過ぎて電流量が飽和すると安定しますが、高抵抗材料の場合は高い値を示したかと思うと少し
下がったりして安定しないことがあります。材料を構成する材料にもよりますが、材料内部を
流れる電流が不安定になっているだけでなく、表面を伝わるなどして安定して電流が流れず
ある程度流れると流れにくくなったりして不安定な状態を示します。
一般的には絶縁材料に近いような高抵抗材料はこの帯電化期間に5秒加えた時間で測定しま
すが、高抵抗材料を測定するたびにこのような不安定な要素を考慮しながら何分、何十分と
時間が掛かっていたのでは、たくさんの高抵抗材料の測定が困難になってしまうので、ある
程度の安定した抵抗値を鑑みて時間を制限して測る方法があります。静電気対策に使用され
るような高抵抗材料において15秒値、30秒値等測定時間を決めてしまい、測定値を記録する
際にこの時間も記録しておきます。このように時間を区切って測定した結果を残すことで
表示値が本来の抵抗値よりも少し低い値であることや飽和値がなかなか安定しない材料である
ことなどが予想できます。このような高抵抗材料を複数回測定する際は材料に充電された電荷
が次の測定に影響することがあるので少し時間を空けて測定することが必要です。また高抵抗
材料の測定では測定環境の温湿度、表面の汚れの状態などにも注意して測定してください。