RCJ通信
RCJ通信 第68号(2025年4月3日)
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第68号
より良い静電気対策管理のための
RCJ通信
2025.4.3発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、日本電子部品信頼性センター(RCJ)が
開催するイベント情報をはじめ、規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を
発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。
▼今月のもくじ
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申込み受付中です
【2】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付中です
【3】次回静電気対策従事者向けエキスパートセミナーの受講お申込み受付中です
【4】「第35回信頼性・ESD対策技術展示会」の出展社募集
【5】2025年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費請求書発行のご案内
【6】静電気対策Q&A(68)
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【1】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー受講お申込み受付中です
資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第48回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」は、以下の日程で開催いたします。
お申込み受付中です。下記のページよりお申込みをお願いいたします。
■第48回 RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ──────────────
開催日時:2025年5月15日(木)、16日(金)
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
定員:150名
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/esdc-seminar
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【2】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー受講お申込み受付中です
ESD COORDINATOR、主任ESD COORDINATOR資格は、3年ごとに更新することに
なっています。資格更新セミナーは、ESD対策技術(規格改定を含め)のリフレッシュ
の機会を与えることを目的としています。 なお、対象者には、3月3日に案内状を
メールでお送りしました。今回は、資格有効期限が以下(1)~(3)の方で、資格を維持
されるESDコーディネータ、主任ESDコーディネータの方が対象です。
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(1)2024年12月31日
(2)2025年6月30日
(3)2025年12月31日
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ご自身の有効期限は、前回の更新時に発行された登録証(A4判の紙製で、資格登録
維持年会費を納入された後に毎年発行される認証カードとは異なります)をご確認く
ださい。有効期限切れの前後4回の更新セミナーの受講が可能です。
◆資格を維持されない場合は、必ず辞退届のご提出をお願いいたします。辞退届の
ご提出をもちまして正式な資格失効といたします。
「第51回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」は、YouTube LiveでWeb同時
配信いたします。受講者のみなさまに事前にお知らせしますYouTubeの専用URLに
アクセスしていただくだけで受講いただけます。インターネット接続環境とYouTube
をご覧になれるパソコン等があれば、特別な設定なく受講いただけます。開催日時
および会場は以下の通りです。
■第51回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ──────────────
日時:2025年5月14日(水) 10:00~16:30
会場:大田区産業プラザ 4階コンベンションホール(東京都大田区南蒲田1-20-20)
及びYouTube Live配信によるWeb受講
申込み締切日:2025年5月7日(水)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/update-seminar
有効期限のお問合せ:info@rcj.or.jp
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【3】次回静電気対策従事者向けエキスパートセミナーの受講お申込み受付中です
エキスパートセミナーは、なかなか実感できない静電気の特性や挙動を実験を交えて
解説するセミナーです。実際に静電気帯電測定や表面抵抗測定など実機を使って測定
していただき、測定の問題点などを実感していただきます。工程の静電気対策に従事
される方に必要とされる静電気特性、測定技術、対策方法、管理技術などを養ってい
ただくことを目的としています。講師が一方的に話を進める講習ではなく、受講者と
講師が話し合いながら講習を進めていきます。
■静電気対策従事者向けエキスパートセミナー ──────────────
開催日:2025年5月29日(木)、30日(金)
会 場:日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:8名(定員に満たなくても開催いたします)
詳細・お申込みはこちら:https://rcj.or.jp/expert-seminar
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【4】「第35回信頼性・ESD対策技術展示会」の出展社募集
信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、
より進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の
展示会です。会場では各出展社によるワークショップが開催され、最新の技術交流
の場としてご好評をいただいております。ぜひご出展をご検討ください。
日時:2025年10月21日(火)、10月22日(水)
場所:大田区産業プラザ4階 B会場(東京都大田区南蒲田1-20-20)
RCJ信頼性シンポジウムと同一会場で開催いたします。
詳細はこちらから:https://rcj.or.jp/exhibition
出展に関するお問い合わせ先:info@rcj.or.jp
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【5】2025年度ESDコーディネータ資格登録維持年会費請求書発行のご案内
2025年度ESDコーディネータ登録維持年会費(年会費)のご請求書を4月21日(月)に
発行いたします。BtoBプラットフォーム請求書より請求書発行のご連絡メールを送信
いたしますのでご案内にしたがってダウンロードをお願いいたします。
セキュリティ環境によるものと考えられますが、BtoBプラットフォーム請求書からの
メールが届かないという方は、受信フォルダ以外のフォルダをご確認願います。
この年会費は、資格保有者が多人数となりましたESD COORDINATOR資格認証制度を
運営していくための重要な資金です。みなさまにお納めいただきました年会費は、
毎年の認証カードの発行、セミナー事務局の運営維持、ESDコーディネータの
意見交換の場の充実等に充てております。認証カードの1年ごとの発行は、「人事
異動が激しく業務変更も頻繁に起こるので毎年発行してほしい」というESDコーディ
ネータのみなさまのご要望にお応えしたものです。ご理解とご協力をお願い申し上げ
ます。6月末日までにご入金をお願いいたします。
外部プラットフォームからのダウンロードを禁止されている場合は、下記までご連絡
ください。
BtoBプラットフォーム、年会費につきましてご不明な点がございましたら
info@rcj.or.jp までお問い合わせください。
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【6】静電気対策Q&A(68)
■EPA外での対策についての質問─────────────────────
電子機器メーカのサービス部門で働いており、客先で修理や基板交換等の業務を行っ
ています。客先でESDSが搭載された基板などを扱うのですが、客先の装置が置かれ
ているところは何も静電気対策がされてなく接地設備もありません。基板の取扱い
などはどうしたらよいでしょうか。
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◆回答例◆
ESDSが搭載された電子基板の取扱いはEPAの中で行うことが原則です。ご質問のよう
なメンテナンスを行う場所がEPAではなくグラウンドもない状況で何も対策をせずに
基板を取扱えば基板を損傷させてしまう可能性があります。この場合はまずメンテナ
ンスを行う場所を簡易的なEPAにします。1m角程度の折りたためるESD管理アイテム
の作業表面の規定内に入る静電気拡散性シートやマットに接地端子をとりつけて、
これを作業表面として装置前などメンテナスの場所に敷きます。マットの接地端子を
装置の筐体などと接続することで装置とマットが等電位になります。このマットと
リストストラップのグラウンド側を接続し、人体も等電位にします。本来ならばすべ
てが確実なグラウンドに接続されていることが理想ですが、そのような設備がないと
ころでは等電位接地の環境を構築します。規格のグラウンドに対する基本理念は等電
位接地なので、簡易的なマットとリストストラップで簡易的なEPAを構築したことに
なります。この時重要なのは、リストストラップをこっちの筐体、マットはあっちの
筐体のようにばらばらに接地を取らずメンテナンス対象の1つの筐体を接地とするこ
とが重要です。また着用する作業服はESD管理用衣類を事前に着用して作業にかかり
ます。このように簡易的なEPAを構築しすべての用意が整ったうえで、EPAに対する
要求事項に従う作業を始めます。規格ではEPA外にESDSを持ち出す際はシールドバッ
グに入れなければいけないことになっているので、シールドバッグに封入してある基板
は簡易EPAの上で接地された人体が開封します。メンテナンス作業は極力この簡易EPA
上で行い、装置へアクセスする際、作業者はリストストラップを外さないよう注意し
てください。またこの簡易EPAは狭く壁もないエリアですのでこの簡易EPA周辺に
帯電物や帯電しやすい絶縁物などがないよう作業前に十分確認し帯電の可能性がある
ものは作業前に周囲から排除しておきます。作業に工具を使用する場合はこの工具を
ESD管理用工具にすることも忘れないでください。最後に交換した基板等は必ずシール
ドバッグに入れて持ち帰ることも忘れないでください。RCJS 5-1 5.4 フィールド作業
に同様のことが記載されています。図14、図15も参照ください。