RCJ通信

RCJ通信 第19号(2021年3月4日)

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 第19号

 より良い静電気対策管理のための
 RCJ通信
               2021.3.4 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報をはじめ、
規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表
と感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページ
のトピックでお知らせいたしますのでご留意ください。
RCJ ESD COORDINATOR資格認証、資格更新セミナーでの新型コロナウイルス感染
予防対策につきましては、ホームページをご参照ください。

詳細はこちら:http://rcj.or.jp/oshirase/2651

▼今月のもくじ
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【1】「第31回RCJシンポジウム」発表論文募集のお知らせ
【2】「第31回信頼性・ESDC対策技術展示会」の出展者募集
【3】登録維持年会費のWeb請求書発行に際してのアカウント取得のお願い
【4】次回「RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」参加申込み受付開始のお知らせ
【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ
【6】ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内
【7】ESD対策に関連する規格の動向(15)
【8】静電気対策Q&A(19)
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【1】「第31回RCJシンポジウム」発表論文募集のお知らせ

RCJ信頼性シンポジウムは、ESD現象とESD対策、及び電子デバイス・電子部品
信頼性に特化したシンポジウムです。2021年は以下の日程で開催します。開催場所
は、従来開催してきた大田区産業プラザが改修のため使えないので、日本教育会館
に変更します。また、開催時期も会場予約の都合で、従来より1ヶ月ほど早まって
います。
新型コロナの影響がどうなるか先の見通せない状況ですが、次回も、今年同様に、
現地で開催する予定です。発表論文の募集を開始しました。奮ってご投稿くださる
ようお願いいたします。

■第31回RCJシンポジウム ────────────────────

開催日時:2021年10月21日(木)~22日(金)
会場:日本教育会館(東京、神保町)
定員:100名

詳細・お申込みはこちら:http://rcj.or.jp/symposium

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【2】「第31回信頼性・ESDC対策技術展示会」の出展者募集

信頼性・ESD対策技術展示会は、静電気の影響を受けやすい電子デバイス・部品、
電子機器などを扱う信頼性技術者、設計技術者、品質技術者の方々を対象に、
より進歩した静電気障害対策技術、静電気測定技術、故障解析技術を扱う専門の
展示会です。会場では各出展社によるワークショップが開催され、最新の技術
交流の場としてご好評をいただいております。ぜひご出展をご検討ください。

日時:2021年10月21日(木)~10月22日(金)
場所:日本教育会館(東京、神保町)
   RCJ信頼性シンポジウムと同一会場で開催いたします。

詳細はこちらから:http://rcj.or.jp/exhibition
出展に関するお問い合わせ先:info@rcj.or.jp

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【3】登録維持年会費のWeb請求書発行に際してID登録のお願い

2月4日配信のRCJ通信第18号でお知らせしましたが、2021年度の登録維持年会費
のご請求は、電子請求書にてお受け取りをお願いいたします。弊社からの電子請求書
の発行は、株式会社インフォマートの「BtoBプラットフォーム請求書」にて行います。
電子請求書をお受け取りいただくご準備として、3月8日よりインフォマートから
メールもしくはハガキにてご登録のお願いを送付いたしますので、お手元に届きまし
たらID登録の作業をお願いいたします。
お手数をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 
     
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【4】次回「RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー」参加申込み受付開始のお知らせ

年2回実施される資格認証セミナーの次回開催日時をお知らせいたします。
「第39回 RCJ ESDコーディネータ資格認証セミナー」は、以下の日程で開催する
予定です。
  
■第39回RCJ ESD COORDINATOR資格認証セミナー ─────────

開催日時:2021年5月13日(木)、14日(金)
会場:日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)

詳細はこちら:http://rcj.or.jp/esdc-seminar

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【5】次回 RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー開催のお知らせ

今回は、認証登録番号がESDC 01-001~0386、01-0554~1419、01-1567~2036、
01-2095~2470、01-2530~2997、01-3005~3597、
主任ESDC 11-0041~0065、11-0076~0085、11-0090~0139

で資格を維持される方が対象です。有効期限切れの前後4回の受講が可能です。
2021年5月12日(水)開催の「第37回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー」の
Web同時配信は、YouTube Liveで同時配信いたします。受講者のみなさまに事前に
お知らせしますYouTubeの専用URLにアクセスしていただくだけで受講いただけます。
インターネット接続環境とYouTubeをご覧になれるPC等があれば、特別な設定なく
受講いただけます。
Webによる受講は、更新セミナーのお申込みをしていただいた方を対象とし、本来
は会場にお越しいただくことが原則ですが、コロナ感染防止等の対応によって会場
でのご受講が難しい方の救済策としてWebでの受講を可としています。Webによる受
講者はセミナー受講後、課題レポートをご提出いただくことで更新とさせていただ
きます。
新型コロナの影響を考慮し、有効期限切れ後1年経過者も対象にしています。ただし、
期限切れ後の受講の場合は、期限切れ後、更新セミナー受講前の期間は認証書が発行
されません。
RCJでは、ESDコーディネータのみなさまが、コロナ禍が原因でESDコーディネータ
資格を失うことがないよう対応してまいります。

■第37回RCJ ESD COORDINATOR資格更新セミナー ────────────

日時:2021年5月12日(水)
会場:日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
※2021年度は会場が例年と異なりますのでご注意ください。

来場が難しい方には、ライブ配信をいたします。

ライブ配信についてのお問い合わせ:info@rcj.or.jp
詳細はこちら:http://rcj.or.jp/update-seminar

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【6】ESD COORDINATOR資格認証再試験のご案内

RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験は、年に4回(2月、4月、8月、10月)
実施しております。次回の再試験は2021年4月9日(金)に実施します。

■RCJ ESD COORDINATOR資格認証再試験 ──────────────────

実施日:2021年4月9日(金) 14:00~16:00
受験資格:RCJ ESD COORDINATOR 資格認証セミナーの既受講者(受講後2年間有効)
場 所:(一財)日本電子部品信頼性センター 会議室
定 員:6名

お申し込み・詳細はこちら:http://rcj.or.jp/esdc%e5%86%8d%e8%a9%a6%e9%a8%93

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【7】ESD対策に関連する規格の動向(15)

今回はIEC 61340-4-8 Ed.2: Standard test methods for specific applications
-Electrostatic discharge shielding-Bags
(JIS邦題:特定応用のための標準的試験方法-放電遮蔽-バッグ)について解説します。
静電遮蔽の機能を持った袋は袋自体がファラデーゲージの役割を持ち、内部に入れ
たESDSに対し外部からのESDを遮蔽してESDSを守ることにあります。
この袋の構造は一般的に静電気拡散材料によるフィルムと金属層(アルミやニッケル
など)によって構成されていて、金属層が外に出ているタイプをメタルアウト、
静電気拡散性フィルムと静電気拡散性フィルムの間に金属層を持ち、表面に金属層
が現れていないタイプをメタルインと呼んでいます。この規格では袋の内部にセン
サーを入れ外部から強いESD波形を加えた時の内部に対する影響力を評価する方法
について述べています。この規格では静電遮蔽能力のみを評価していますが、重要
なこととして袋の機能(シール強度や突刺し強度、引裂き強度など)も疎かにでき
ず袋の仕様書には色々なデータが記載させています。
規格最初の1項適用範囲では、この規格はEMI等電磁波や着火性液体などには適用し
ないとしています。2項の引用文献には61340 3-1(HBM放電波形)と5-3(パッケージ
ング)の規格が引用されていますが、61340 3-1は昨年この規格文書が廃止となり
ました。3項が用語、4項が試験装置になっています。試験装置はバッグ専用の特殊
な装置で舌の様な形状の袋に入れる電極と袋の両外側を挟む電極からできています。
袋に差し込む電極がセンサーで袋の両外側を挟む電極はHBM波形の電圧を印加する
電極です。内部に入れる電極をオシロスコープと接続し内部電極に現れる電流波形
を測定します。袋の中に伝わる波形は袋の大きさが影響するので規格では試験用袋
の大きさも規定しています。また試験環境を制限するために試験の温湿度と恒温恒湿
槽の機能が定義されています。5項は試験の手順、6項には袋の前処理条件が記載さ
れています。7項に報告項目が明記されています。最後に付属書としてエネルギーの
算出方法が開設されています。
袋にはいろいろな種類がありその目的に合わせて使い分けることが必要です。61340
5-3の「パッケージ」と合わせて目的の袋を正しく評価し使用してください。
次回はIEC Ed.2: Electrostatics - Part 4-9: Standard test methods for specific applications - Garments ESD管理用衣類の試験方法について解説します。

規格についてはこちらもご参照ください:http://rcj.or.jp/esd-standard

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【8】静電気対策Q&A(19)

■測定についての質問 ─────────────────────────

静電気の帯電を測定していますが、表示値が不安定で何を測定値としたら良いか
困っています。測定回数を多くして平均値をとるべきなのでしょうか。

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◆回答例◆

静電気の測定は電気回路に流れる電流の測定や重さの測定のように、そのものを直接
測定するのと違い、帯電電荷が形成する電界を遠隔で測定しています。この遠隔と
いうことが値を惑わす原因となっていて、測定器が示す値はいろいろな原因が重な
り、その結果が表示されます。帯電物の形成する電界が他の物体により変化したり、
帯電自体がまばらに帯電していて、少しの位置変化で値が大きく変わって見えたり
します。もし均一に大きな面積で帯電した平面があれば表示値はほとんど変化せず
安定に測定可能です。「値が安定しない」の原因が何によってもたらされているの
かは、静電気の帯電現象と測定器の特性(機能)をよく知ることが重要です。
例えば測定器が測定する測定面積は一般的な25mm帯電物と距離を隔てて測定する
測定器の場合およそ直径250mmくらいになります。
ESDSが10mm角程度のものだとすると250mmの測定エリアの中にたった10mmしか帯電
エリアがありませんので測定値は本来の帯電電圧より非常に小さくなってしまいます。
しかもこのエリア中にプラスの帯電物やマイナスの帯電物が混在していると、測定
器の位置が少しずれるだけでプラス、マイナスと値がふらふらします。
ご質問のようにこの値を平均化してしまうと、問題となるような高い電位を見逃し
てしまい、静電気トラブルを見逃す結果となってしまいます。測定器の特性は製造
メーカに聞くとして、静電気の現象を知ることはなかなかむつかしいのですが、
静電気について書かれた書籍などを見つけて知識を養うことで正しく静電気の帯電
状態を知ることができるようになります。静電気をよく知れば測定に限らず良い
対策方法も見つけられると思います。