RCJ通信

RCJ通信 第8号(2020年4月2日)

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 第8号

 より良い静電気対策管理のための
 RCJ通信
               2020.4.2 発行
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▼RCJ通信
静電気対策管理に従事する方々に向けて、RCJが開催するイベント情報をはじめ、
規格の動向、対策に関するトピックス、RCJの活動を発信するものです。
静電気対策にたずさわる方々に向けた情報を提供してまいります。

現在、事務局ではESDコーディネータの皆様のメールアドレスの確認を行ってお
ります。入力ミスなどにより、これまで正しいアドレスが登録されていなかった
方々には、RCJ通信が今号から届く方もいらっしゃるかと思います。
お詫び申し上げますとともにご購読のほどよろしくお願いいたします。

▼「新型コロナウイルス感染予防対策」について
日本電子部品信頼性センターが企画しているセミナー、イベント等は、政府の発表
と感染拡大の状況を鑑みて延期、もしくは中止することがあります。
企画を変更する際は事前に当センターがお送りするメールマガジン、ホームページ
のトピックでお知らせいたしますのでご留意ください。

▼今月のもくじ
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【1】ESDC登録情報更新のお願い
【2】ESD対策教育用eラーニング〔基礎編〕〔測定編〕のご案内
【3】静電気資材登録募集のご案内
【4】ESD対策に関連する規格の動向(4)
【5】静電気対策Q&A(8)
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【1】ESDC登録情報更新のお願い

3月に異動となられた方も多いと思います。RCJ ESD COORDINATOR資格を取得後、
ご所属・住所、メールアドレス等に変更が生じた場合は、下記のフォームで事務局に
届けてくださいますようお願いいたします。届出がないと、郵便物、メールマガジン等
が配達されない可能性があります。
お手数をおかけいたしますが、ご協力をお願いいたします。

ご変更はこちらからお願いします:http://rcj.or.jp/esdc-profilechange

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【2】ESD対策教育用eラーニング〔基礎編〕〔測定編〕のご案内

静電気対策を行う作業現場では、作業者の方が静電気対策の重要性を理解して作業
することが重要です。そこで日本電子部品信頼性センターでは、これら作業者の方々
が大きなコストと時間をかけずに、身近なシステムで簡単に教育を受けていただける
eラーニングの講座をご提供しています。
〔基礎編〕全7話(総視聴時間:50分)
〔測定編〕全14話(総視聴時間:150分)

ESD管理システム認証制度でも静電気対策現場での教育管理を求めており、これらの
要求を容易に満たすためにもeラーニングがお役に立ちます。

〔測定編〕では、eラーニング復習のためのテキストブックもご用意する予定です。

詳細・お申込みはこちら:http://rcj.or.jp/esdc-learning

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【3】静電気資材登録募集のご案内

静電気対策資材登録は、ESDコーディネータ が、EPA などの構築時に使用することを
目的として行うもので、原則として ESDコーディネータ が行い、データ管理を日本電子
部品信頼性センターが行うものです。
静電気資材登録のメリットは、ESDコーディネータの方々が、組織内でEPAを構築する
場合に、アイテムごとの認証書の作成や適合試験業務を低減化できることにあります。
また、RCJ の指定する測定機関を使用するため、データの互換性や再現性があります。
資材登録品リスト(Registration Product List:RPL)では、アイテムの履歴を取る
こともできるために、採用時の調査が容易になります。
静電気対策資材登録対象品目は以下の通りです。
(1)衣類
(2)履物
(3)工具
資材登録されたアイテムは、日本電子部品信頼性センターのホームページ上で、資材
登録品リストに登録され、ESDコーディネータに公開されます。

詳細・お申込みはこちら:http://rcj.or.jp/material

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【4】ESD対策に関連する規格の動向(4)

今回は、IEC61340 2-1 Edition 2.0 2015 Electrostatics-Part 2-1:
Measurement methods- Ability of materials and products to dissipate static
electric charge 
日本語表題:材料および製品の電荷拡散性能の測定方法
についての解説です。
この規格は、絶縁材や静電気拡散性材料、製品などの静電気拡散性の測定方法につい
て規定しています。この規格では評価の方法として2つの測定方法を定義しています。
一つはコロナ放電現象を利用した帯電と減衰測定、もう一つは帯電プレートモニタを
使った減衰測定です。参照している規格には61340 4-6イオナイゼーションと61340 4-7
リストストラップが挙げられています。
コロナ放電で試料を帯電させるための装置は、小さな箱状の容器内にコロナ放電させ
る電極と、試料の設置場所があり、この中で帯電させ、試料の電荷減衰を箱に開けた
小さな穴から表面電位計を使って測定します。この測定方法は表面からの電荷減衰や
材料などの評価に使われます。
もう一つの帯電プレートモニタによる試験方法は、帯電プレートで試料を帯電させ、
試料を接地して試料を経由した電位減衰を見ます。この方法は指サックや工具など
静電気管理用製品の評価に使われます。評価の単位は「時間」で1000Vから100Vまで
下がる時間を計測します。
どちらの試験も厳しい試験環境が要求されていて、温度23±2℃、相対湿度12±3%、
環境に曝す処理時間48時間以上が要求されています。
RCJS‐5-1の付属書にある工具の試験方法はこの規格が参照されていますので、工具
の評価をする時にはこの規格も参考にしてください。
次回はIEC 61340 2-2 Measurement of chargeabilityについて解説いたします。
規格についてはこちらもご参照ください。:http://rcj.or.jp/esd-standard

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【5】静電気対策Q&A(8) 

■接地についての質問 ─────────────────────────

IEC規格の中で、静電気対策用に使用するアース線の色に指定はありますか。

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◆回答例◆
「接地線の色」についてはIEC 61340-5-1,5-2では記載されていませんが、一般的な
電線の色の規格において、「接地線の色」は、
IEC 60446:1989では、「緑/黄の組合せ」
JIS C 0446:1999では、「緑/黄の組合せ及び緑」
と規定されています。
日本電気協会、JIS規格、IEC規格について以下に説明します。

(1)日本電気協会の内線規定
わが国の電気設備は、電気設備技術基準、電気設備の技術基準の解釈等で規定され
てきました。接地線の色については、基準、解釈には示されておらず、両者を補完
する日本電気協会の内線規定において「緑」と定められていました。
内線規定での「接地線の色」は、IEC規格(1989年)に基づき制定されたJIS規格
(1999年)との整合をとって2005年に改訂されました。
→「緑/黄の組合せ及び緑」

(2)JIS規格
JIS C 0446:1999(2005確認)「色又は数字による電線の識別」は、IEC規格(1989年)
の翻訳JISでありますが、わが国では「接地線の色」を「緑」としてきましたので、
IEC規格の「緑/黄の組合せ」に「緑」を追加しました。
→「緑/黄の組合せ及び緑」

(3)IEC規格
IEC 60446:1989 Identification of conductors by colours or numeralsは、
「接地線の色」を「緑/黄の組合せ」としています。ただし、備考で、“米国及び
カナダでは「緑」が「緑/黄の組合せ」による識別と同等として使用されている。”
との記載があり、「緑」の使用も容認されています。
したがって、JIS規格では、日本で馴染みの「緑」を追加したと考えられます。

以上をまとめますと、
「接地線の色」はIEC規格に従い、「緑/黄の組合せ」とします。
ただし、日本、米国及びカナダでは「緑」も認められます。