ESD管理システム認証(ESDライン認証) (RCJ-EFC)

ESD Facility Certification

ESD管理システム認証とは?

RCJS-5-1に従って、ESD管理システムが運用されている事を審査する「第三者によるESD管理プロセス認証」制度です。是非、受審のご検討をお願い致します。

現在、電子デバイス用途が民生機器から産業用・車載へと高い信頼性が要求されるアプリケーションにまで裾野が広がっている一方、微細化された電子デバイスのESD耐量は低下の一途を辿り、製造の場では、より厳しいESD管理が求められています。 エンドユーザーである欧米の自動車メーカー様よりESD管理に関する要求事項が提示されるケースも増加しております。

RCJは、組織内での開発・設計・製造・購買・管理・教育訓練・現場サービスにいたるESD管理システム構築し、維持、管理する役割を果たす技術者として、ESD COORDINATORを育成して参りました。

実際には、ESD COORDINATORを核にした「ESD管理システムが製造現場で有効に運用されているかどうか」が、各企業様の製品の品質レベルを決定していると言え、その意味で、RCJのご提供するESDライン認証は製造現場でESD管理システムを定着させる為の有効かつ合理的な手段となると考えます。

ESDロスのインパクトとESD管理の重要性

Point 1 ESD破壊による歩留低下の潜在リスク

文献によれば、未対策の製造現場での電子デバイスのESD破壊起因の歩留低下は、最小でも2~4%、平均で8~22%に上ると言われております。特に、最終製品組立時の電子デバイスの破壊は最終製品セット全体のコストがロスとなり、インパクトは多大です。

製造段階におけるESDロス発生率?
製造段階 静電気損傷によるロス発生率
最小 平均
部品製造 4% 16〜22%
サブアセンブリ(モジュール・基板) 3% 9〜15%
アッセンブリ(最終製品) 2% 8〜14%

出典:Stephen Halperin, “Guidelines for Static Control Management,” Eurostate, 1990

Point 2 無対策環境での人的作業による静電気発生電圧は想定以上

人が発生する静電気電圧は想定以上に高く、例えば未対策のビニールタイル上を歩行するだけで、湿度25%RHでは何と12,000V、湿度65%RHでも250Vもの静電気電圧が発生します。一方、半導体をはじめとして、デジカメ用CCD、液晶パネル、光ピックアップ等、帯電電圧を100V以下で管理しないと破壊に至るデバイスも数多く存在し、電子デバイスを扱う製造現場での静電気管理は不可欠です。

電子デバイスのESD耐量は?
電子デバイスの種類 ESD耐量
デジカメ用CCD 50〜100V
光ピックアップ 30〜50V
ハードディスクヘッド 5〜10V
液晶パネル 50〜100V
半導体(>28nm) >250V(CDM
半導体(<22nm) <125V(CDM

出典:春日電機ウェブサイト及びJEITAセミナー資料

人体に発生する静電気電位?
発生手段

異なる湿度環境下で発生する静電気電位

25%RH 65%RH
カーペット上を歩く 35,000V 1,500V
ビニールタイル上を歩く 12,000V 250V
ベンチでの作業 6,000V 100V

出典:”Fundamentalsof Electrostatic Discharge,”, ESDA

Point 3 半導体の微細化に伴うESD耐圧の低下は不可避

半導体の微細化今も進んでおり、先端システムLSIでは2015年時点で22nm世代に入ろうとしております。一方、ESD破壊を防ぐ保護回路は微細化に応じた小型化が困難で、結果的にESD耐圧は低下の一途を辿っております。従来以上に、製造現場での静電気管理の強化が求められております。

ESDライン認証受審のメリット

メリット1 ESD管理システムを効率的に構築させる事が出来ます

適用規格であるRCJS-5-1には、「ESD管理6原則」「ESD管理プログラム作成・実践の6要素」が系統立って記述されており、当規格に基づいたESD管理システム認証監査を受審頂く事で、改善すべき点が明確化され、お客様の製造現場のESD管理品質のレベルアップに直結します。

メリット2 RCJS-5-1はIEC、EN、ESDA等の国際規格を基に日本向けに改訂したESD管理システム規格です

国際規格とコンパチブルな規格RCJS-5-1によるライン認証は、有効な第三者認証として、国際的に認められる認証となります。近年増加傾向の海外顧客からのESD管理プログラム要求に対しても、有効な手段となります。米国ESDAが既にFacility Certificationを提供していますが、IBM、Foxconn(iPhone製造)、ZTE(スマホ)、ASE(半導体後工程)、Magna(車載機器大手)等、電子デバイスを扱う各産業の大手企業が、ニーズを感じて既に受審済です。

メリット3 質の高い認証サービスを提供致します

ESDライン認証審査員は、ESD管理国際規格IEC61340-5-1他を審議するIECTC101の国際審議委員会及び国内審議委員会のメンバーや、ESD関係測定機器メーカ、半導体メーカ等でESD管理の現場に携わる経験者が揃っております。監査スキルのレベル維持の為、定期的な研修を実施し、監査員として能力を認められた者にRCJより「監査員認定カード」を発行。認証審査には、この監査員認定カードを持つ監査員が派遣されます。

静電気管理システム認証の概要

  • RCJS-5-1に沿って構築したESD管理システムの第三者審査
  • 適用規格
    • RCJS-5-1:2014
      「静電気現象からの電子デバイスの保護 一般要求事項」
    • 引用規格:IEC 61340シリーズ関連規格及びJIS規格
  • 審査における注目点
    1. 文書化:保護アイテム選定、作業手順書、資材購入、定期監査、訓練等
    2. パフォーマンス:規定通りの環境維持、作業手順の妥当性
      (測定方法,GNDの取り方,イオナイザ使用方法の適正性確認等含)
    3. 記録類:定期監査、日常点検、マネジメントレビュー
  • 標準工数 2人で2日 (審査するラインにより変わる)
  • 認証開始時期  2015年9月 開始

ESD管理システム認証フロー

ESD管理システム認証フロー図

事前調査希望の場合(上記フローに追加)

事前調査希望の場合 図

技術指導希望の場合(上記フローに追加)

技術指導希望の場合 図